バイクも治って、雨も止んで、いよいよ国見温泉自炊部へ行く準備が整った。

 

昨日も通った道をたどってついに着いたよ!

お世話になります!!!

 

バイクで来ていて、いきなり明日泊まる宣言した私を宿の皆さんは覚えていてくれて、

実にスムーズに部屋にご案内。

ヒャッハー!!必要最低限!!

 

ここにどう私の世界を広げてやろうかワクワク!!

 

と真っ先にビールを空ける私。

 

一服したら、もう行っちゃいましょう。

 

人生2度目、本日一発目の温泉へ。

相変わらず期待を裏切らないお湯。

 

もう、強引に体をあっためる感じすらする。

 

ピアスを取るの忘れていたため、シルバーが真っ黒だ。

 

ホッカホカになったら、お部屋の前に座り込んで持ってきた小説を読む。

 

お外でビール飲みながら、湯上りにゆったり小説を読むとか、

どこの極楽だコラ。

 

首痛くなるまで読書して、ちょっと周りを散策。

 

駒ケ岳の冷たーい湧き水でドリンクが冷やされている。

 

湧き水飲むこともできるから、ペットボトルに補充~。

水音が気持ちいい。

 

森山荘は駒ケ岳の登山口にある事から、登山客がたくさん。

 

また、ペットの温泉もあって、ワンちゃんからフェレットまでいて楽しませてくれる。

 

登山口の方をフラフラ歩いていたら、昨日の女性がワンちゃんと一緒に下山して来た。

 

「お疲れ様です!」

 

「あれ!?ホントに来たんだ!!」

 

「来ちゃいました~!」

 

「すごいね!!」

 

良かった!また会えた!

 

ちょこっと話してまた散策。

 

電波も通じないから、日頃のしがらみから切り離されたような感じ。

 

山はさすがに寒くて、冷えてきたらまた温泉、上がったらビール、をしこたま繰り返していたら、夜が来た。

 

真っ暗な山に灯る明かりとは、なぜこうも安心感があるのだろう。

 

あたたかい人のぬくもりを感じる。

 

こんなに山の中なのに、宿はにぎわっていてバーベキューで酔っぱらったおじ様たちがわいわいしていて、全然寂しくない。

 

部屋でゴロゴロしたりしていたら、宴会が終わったっらしく外が静かになった。

 

じゃあ夜風に吹かれながら一杯飲むとしましょうか。

 

なあんて、ちょっと酒にも雰囲気にもよっていたんだけど、恐ろしいモスラたちが明かりに群がってきた。

 

一瞬、鳥?って思うほどの巨大さなうえ、何故かこちらに寄ってくる。

 

すんごい人懐っこいんだけど~

 

さすがに悲鳴を上げてしまって、宿の人に笑われてしまった。

 

やだ、都会っ子とか思われたかしら。それは心外だわ。

 

それでもめげずにお外で飲んでたら、すんごい寒い。

 

こりゃ温泉だ。

 

混浴露天風呂が、女性の時間だったので、露天へ。

 

室内よりも湯温が低くて、ちょっと寒い。

 

明るければ見事な眺めなんだろうな~。

 

湯温が低いから、とてもゆっくり長く使っていられる。

 

はあ~やっぱりき気持ちがいいです。

 

仕上げに室内のお風呂にも入ろう。

 

今回初の貸し切り!!

木の香りがかぐわしい脱衣所。

 

そしてこれが緑のお湯!

飲泉もできるのだけど、もうびっくりするぐらいまずい。

 

苦い酸っぱいがグワっと口に広がって、飲み物としては、もう二度と口にしたくない一品です。

 

 

 

いっぱいお酒飲んで、いっぱい温泉入って、何もしてないのに体がだるい。

 

意外なほどに気持ちがいいお布団にパリッとしたシーツ。

 

ホカホカで包まれば、もう夢の中…。

 

 

 

翌朝、どんより曇り空は相変わらずだけど、きりっと空気が冷えて気持ちいい。

 

さっそくの朝風呂で目を覚ます。

 

そういえばトータルで、7回温泉入りました。

 

入り過ぎか?

 

またフラフラと散策していたら、山荘から手を振っている女性発見!

今回のキーパーソンの彼女、最後にまたたくさんおしゃべりをして、楽しかった。

 

どこから来たかとかいろいろ話したけど、お互い名前も告げず、連絡先も交換しなかった。

 

ただ、「来年またここで!」

 

と言って、笑顔で別れた。

 

帰りしな、宿のおばあちゃんがお見送りに出ててくれてちょっとおしゃべりしたんだけど、

何とも柔らかくて可愛らしいおばあちゃんなのに、スリル好きと判明しギャップにびっくり!

 

スノーモービルの後ろに乗りたいそうな…。

 

意外過ぎて笑っちゃった。

 

体と心がホクホクになって、素晴らしい時間だったと実感した。

 

 

宿を後にすると見慣れた相棒が私を待ってた。

お待たせ。

 

じゃあ現実に帰りましょう。

 

 

 

 

 

 

その帰り道、再びバイクが止まり、バッテリー交換では治らない事態だったことが判明した。

 

入院して徹底的に修理してもらうこととなり、私の財布からは100000円がぶっ飛ぶことになった。