「竜の巣だぁ!!」


ユースへの帰り道、山の後ろに竜の巣があった。

方向的に、ギリ当たらないで済むか…?

昨日の夕方にも、遠く山の向こうに、上がきのこみたいに発達した積乱雲が見えていて、
日が暮れた後、雲の無い星空がピカピカ光るほどの雷を起こしていた。

不安定な空に不安な二人。

しかし車内はほのぼのとお喋り賑わう。

冒頭のセリフをリアルに叫んでしまったら、一緒してたゲストの女子がはまって笑い転げていた。

満更でもない。


和やかにユースに到着。

色々連れていってくれてありがとうございました!

私たちは素晴らしい機敏さで布団に向かった。

30分、仮眠タイム。

うむ、二人ともいい塩梅に休めた。

よっしゃ撤収ー!!!

テキパキと片付けながらパッキングをこなす旅慣れたレディー達☆

と言いたいが、何故かいつもどこかのタイミングで『モタモタ』が入るミサト先輩。

「私いつも準備にモタモタがあるんだよね。」

確かに!言われるまで意識して無かったが、言われるともう『モタモタ』が『モタモタ』で面白くてしょうがない。


帰りは最短の13号線内陸ルートにしよう。

13号線に出るには、どこが迷わずに一番早く行ける道だろうか…。

と地図を見ながら相談していると、またまたkさんがお出ましです。

「ちょうどそっちのホームセンターに行くので、道案内しますよ!」

それはちょーありがたいです!

とお願いしたら、

「45秒で支度しな!」

ドーラ船長ォォオォオオ!!!

ナイス小芝居☆

でもkさん、正解は40秒です!


まあそんなこんなで、ユース出発です。

お世話になりました!

車一台(kさん&ゲストの女子)バイク2台のツーリング。

走り出してすぐさっそく道草。

おいしいかき氷屋さん。

おはあがやってる小さな商店の一角がかき氷スペース。

色々メニューがあって迷っちゃう。

でも珍しい『コーヒーミルク』なんてのがあったからそれにしてみた。

ミサトちゃんは定番イチゴミルク、女子は抹茶金時的なヤツ、kさんは秘蔵っ子青リンゴ。

出来上がるまで、ここのかき氷がいかに美味しいかを語るkさん。

まず砂糖水もシロップも自家製で甘すぎなくて絶品、
そして氷も、外国の雪の様にフワフワ、そりゃーもうフワフワ!
おばちゃんのテクはすごい!!

と熱くなっていたが、正直私は(かき氷にそんなに違いはないでしょう…)と疑っていた。

「疑ってるでしょ!」

バレた。

まあまあじゃあ食べて見ましょうね。

(あ、写真取り忘れた…)

まず見た目から全然違う!

モコモコしてる。

一口食べたら全て納得した。

ガリガリしてなくて、口に入れると、スワ~っと溶ける。

いや、ほどけるって感じ。

冷たいのはすぐキーンとなるから苦手なのに、サクサク食べてもキーンが来ない!

疑ってスイマセンでしたー!!

と、おや、何だかミサトちゃんが尋常じゃないほど感激している。

どうやらミサトちゃんもキーン派らしく、こんな口溶け柔らかなかき氷がある事に衝撃だった模様。

美味しかったね!!

暑さも少し柔らいだよ。

おばちゃん、ごちそうさま!!

と会計をしようとしたら、もうkさんが皆分払ってくれていた。

いやいや、払いますよ!たしか350円……

「一人600円です!」

金額盛っとるー!!