いつもより少しおめかしして、心の洗濯に出かけました。
ショーン・ケナードのピアノリサイタル。
全ての演目がショパン。
私はショパンが大好きです。
物凄く聞き込んでると言うわけじゃないけど、
切なくなったり身震いしたり、悲しかったり、繊細な旋律にこころ揺さぶられます。
何度か、演目がショパンのリサイタルに行きましたが、
音楽は、演奏者によって顔を変えます。
好きなピアノもあったし、正直好みではないピアノもあるけど、
それでも、ピアニストの卓越した技術と、それぞれの解釈で奏でられるピアノは一様に素晴らしくて、
いつもリサイタルの後は、水を浴びたように清々しい心になります。
今回もとても楽しみ。
しかも有名な曲ばかりだから、きっと私でも全部分かるわ。
照明が落ちて、ステージの裾から出てきたショーン・ケナードはとても若く、柔らかい雰囲気。
そして、奏でるピアノは、健全で真っ直ぐな感じがした。
やっぱり知ってる曲ばかりで、しかも好きな曲ばかり。嬉しい。
それにしてもリサイタルには本当に久しぶりに来たけど、人の指ってあんなに動くんだっけ?
ほんっとにたまげた。
私が特に好きと感じたのは、バラードだった。
華やかな音色に曲が力強く彩られて素晴らしかった。
リサイタルは約2時間ほどで、アンコールで3回も弾いてくれた。
アンコールではマズルカ、エチュード(練習曲)、そして最高峰の英雄ポロネーズ!
全部好きな曲だってー!!
ステージでにこやかにお辞儀をして去っていった若きピアニスト。
うん、素晴らしい時間でした。
美しいものに触れるのは、きっと大事。
たまにはこんな命の洗濯。