空調の管理に失敗して、二人揃って睡眠不足な翌朝。
ノタノタと仕度をして、ホテルを出る。
天気は快晴!鳥海山が実に美しい。
出発!
まずは相棒の腹ごしらえ。
そしたら自分も腹ごしらえ。
酒田まで来てミスドチョイスのこのセンス。
飲茶が大好きなんです。もう目が無いんです。久々に食べたいわ・・・つかエビ餃子が無くなってるーーー!!!
ガクー・・・
天気が良いおかげで、今日はまだ寒くない。
日の当たる室内なんてポカポカしちゃってる。
お腹も膨らんだ。
当然、二人とも睡魔に襲われた。
まだスタートしたばかりなのに、すでにもう一日の終わりに一息ついてる時のテンション…。
今から盛岡まで行くんですよ?
励ましあいながら、重たい腰を上げてバイクに跨る。
よしっ行こう!!気合注入!!
まず私たちが目指したのは、温泉。
この間ミサトちゃんがツーリングに来た時に、地元の友達に連れて行ってもらったらしく、
「とにかくビックリするよ!」と力説していた。
何がビックリなの?!気になる~!!ワクワク。
一筆書きみたいな雲を被った鳥海山を左手に、内陸へ入っていく。
天気は変わらずいいけれど、標高が上がったせいなのか寒い。
こーりゃ温泉気持ちいいぞぉ~♪
国道から細かい県道へ入ると、結構早々とルートを見失った。
不安になりながら進んだら、道路工事のおじさん方発見。
道を尋ねると、間違ってはいなかったが、ちょっとややこしい所を通ってきてたみたい。
すんごい親切に道を教えてくれた。ありがとうおいちゃんたち~!!
これでやっと温泉に入れる~!
かなり奥まった所で、ミサトちゃんがバイクを止めた。
到着?わ~い!と荷物をいじってたら、地元のおじちゃんに話しかけられた。
このおじちゃんが実に訛っていて、同じ東北と言えども5割の確率で分らない。
でも連れてたミニチュアダックスの力も借りてクスクス笑いながらおしゃべり。
どうやらおじちゃんも温泉に入るみたい。
川沿いにあるその温泉の佇まいは、まさに地元の温泉。
入り口には無人販売みたく¥100を入れる箱が。
原始的ですが、セコムが守っております。
男湯と女湯は天井まで仕切られておらず、話し声はそうとう筒抜け。
何か阿蘇の内牧温泉みたいだな~。
何はともあれ、一刻も早くお湯に浸かりたい!
厚着しまくりだったため、手間取る。
逸るように入った浴場は、こんな感じ。
湯船以外無し!!
潔し!!
お湯をすくって掛けてみた。
「!!!!あっつっ!!!」
思わず叫ぶと、男風呂から「熱いか~?!」とさっきのおじちゃん。
やはり入り慣れている人には熱くないのか…?
身体が冷えるからもあるだろうと、頑張って浴びてたら気持ちよくなってきた。
意を決して湯船へ。
ゆっくりと全身浸かると、ぐわああ~と染み渡るみたいだった。
そして「ビックリするよ!」の答えは、お湯のとろみ。
とろっとろで、熱いお湯に反してやわらかい感触。
バイクで凍えて、すっかり固まってしまった肩腰がみるみるほぐされるみたい。
「キ・ク~~~~~~…」
一気にあったまる。
今からが走りの本番なのにもうゆるゆるらぁ~・・・