無題
今回は、バンド業界にまつわる話をば。
今までバンド業界にまつわる話は色々な人から色々な形で聞いてきたけど、その中でもとりわけメタルとかビジュアル系とかハードコアとか、そっち方面から派生した音楽業界には、穏やかじゃない話がけっこーあった。
いくらインディーでもね、やっぱり音楽ってビジネスなんですね。
ライブやんのにだって金はかかるわけです。
どうやったって金が絡んでくる。
この金の回りが不健全になりがちな傾向が、ロック業界にはあるように思います。
利権なり暴利なりっつー話も出てくる。
そして、大体そういう方面で力を持っているのが、ちっぽけなヤクザだったり。
演奏が突出している新参バンドにジェラシーな古参が、「おい、あんま調子こいてっとシメあげんぞ」なんて恫喝して、次から同じ箱でライブできなくさせるとか、けっこー普通にあったように思います。
僕、昔ビジュアル系バンドやってたんですが、正直なところ、対バンなんかで顔を合わせる他のバンドの奴とか、客とか、基本的にDQNだったような気がする。そういう企画を主催する奴も、ライブハウスのオーナーも、PAまでもが。
まぁ、僕もそのDGNのうちの一人だったんだろうけど、とにかく環境そのものの質が悪かった。
暴力沙汰は当たり前。
体育会が行き過ぎて、犯罪者気質。
ブラック企業の図式そのまま。
しかも、当時のビジュアル系は、「悪ければ悪いほどかっこいい」という風潮がありまして、ふつーに冷たいの売ってたり打ってたり。それを隠そうともしないんだから、金稼ぎとか小遣い稼ぎとかそういう意識じゃないんですね。要するに、「ヤバイもんに関わってる俺、かっこいいっしょ?」みたいな。
僕とまったく違うジャンルでバンドやってる友人も何人かいました。
プログレとか、なんか歌もののエレクトロニカとか、ジャズの真似事とか。
それもそれでちょっとマニアックだけど、彼らはすごく健全に音楽活動をしていたし、ライブも楽しそうにやっていました。
そう考えると、ビジュアル系を含めてロック系バンドの環境って、際立って劣悪なんだろうと思います。
僕はバンド活動にそんなに一生懸命じゃありませんでしたが、それでも「何この世界、こわ」と思うような出来事がそれなりにありました。その後、もっと怖い世界に行ってしまったので記憶の中で色褪せてしまいましたが。
ビジュアル系バンド時代、僕もちょっと浮かれてたのがあって、けんかしたり、やや過激過ぎるパフォーマンスしたり客殴ったりとかで、結局ライブに出演させてもらえなくなりました。ライブさせてもらえないから、自然とバンド活動とも遠ざかる。そして、ビジュアル系から足を洗いました。
その数年後、
僕がまだビジュアル系好きだと信じてやまない人からのお誘いがあって、ディルアングレイのライブに行きました。
ビップ席での観覧で、バンドメンバーの家族なんかと同じ席に座るわけですから、僕もそれなりの格好をしていったわけです。ヨシキみたいな格好。黒でまとめて、シルバーアクセつけて、サングラスかけてみたいなやつ。
高いところから見下ろしているから、一般の観客席がよく見えるわけ。
バンギャ、いっぱいいるわけ。
で、
そのバンギャ達が大勢、腕を組みながらこっちを睨んでるわけ。
ステージと逆方向にあるビップ席の方をですよ。
「ああ、なんか、この業界の質って昔から変わってねーなぁ」と思いました。
威圧とか、恫喝とか、異質とか破天荒とか、怒りや妬み、憎しみや敵愾心で自己主張する世界。
「好きなバンドに誰よりも熱狂していて嫉妬している人が偉い」というオーディエンスがいる世界。
つい最近は、ある知人から、
まぁ、ローカルですけど、
スクリーモとかメタルコアとかそっち系業界のよくない話も聞きました。
「ワルが売りのバンドの、資産家の息子であるメンバーが、箱のオーナーに圧力かけて、店を閉じさせた」みたいな話。
あ、ちなみにこれ、色々な地域の話が混じってます。
今まで僕が住んだ場所での、現地のお話し。
でも僕一応、都、県、府、道、全部住んでますから、
要するに日本全国、どこに行っても、基本的にロック業界って似たり寄ったりってことなんでしょう。
やれ「薬でつかまった」
やれ「どこどこのバンドがどこどこのバンドに潰された」
やれ「ヤクザ」
やれ「暴行」
やれ「恐喝」
やれ「チャラ打ち」
やれ「レイプ」
まぁ、どこまでが本当かは知りませんが、つまりそういう噂や情報が飛び交う世界ということですよね。推して品格を知るべし。
こういう問題の中でとりわけ深刻なのが、金と権力の問題だと僕は思います。
僕もバンド活動の中で無茶をしていた時期がありましたが、僕の周りにもそういう奴がたくさんいました。当時、僕は二十そこそこのガキでしたよ。でもね、今思い返してみると、僕と同じようなことを三十そこそこのおっさんがやってたり、ライブハウス経営しているオーナーが若手バンドから搾取しようとしていたり、いい歳ぶっこいたおっさんが横暴、粗暴だったのが当たり前だったように思います。
今、そのヤクザみたいなおっさんどもと同じくらいの年齢になって思うのが、「今の俺と同じくらいの歳の奴らが、当時あんなことやってたんだから、この業界腐ってたんだな」ってことです。
まぁ、今はどうなのかよく知りませんが、さほど変わっていないんじゃないでしょうか?
あるいは、僕自身ちょっとアウトロー気取りな背伸び小僧でしたから、身を置く場所を誤っていたのかもしれません。でも、いい人生経験にはなりましたから、後悔はしていませんよ。
それで改めて思うのが、ロックの本当の恐さは、もっと違うところにあるということです。
これだけ腐ってても、下衆でも、畜生が集まる世界であっても、
それが魅力的に見えてしまう。
「ロックはメロディでもコードでもない。精神だ」と言うのは、こういうところに理由があるのかもしれません。
「反骨精神」って言えばかっこいいけどね、
慈悲深く、愛情深く、人に迷惑をかけず自分の信念を静かに貫く生き方もまた、ロックだと思います。
ライブやるために、
人脈を作るために、
地元で力のあるバンドに気に入られるために、
権力のある箱オーナーに見初められるために、
他人に媚を売って卑屈になって、
それで客の前でだけでかいツラしたって、
そんなのロックじゃねぇし、そもそも音楽と関係ねぇじゃねぇかっつー話でしょ。
社交辞令、協調性、気遣いや配慮は、
バンド内で、もっとも大切な仲間にだけしていればいいと思うんですよ。
まぁ、
俺はそれすらもできなかったからSickyになってしまったんだけど。
これだけは言っておきたいと思います。
僕はロッカーとして、
自分の子供をまっとうな人間に育てあげたすべての大人を賞賛したい。
じゃ。
新しいブログはこちらから。
今までバンド業界にまつわる話は色々な人から色々な形で聞いてきたけど、その中でもとりわけメタルとかビジュアル系とかハードコアとか、そっち方面から派生した音楽業界には、穏やかじゃない話がけっこーあった。
いくらインディーでもね、やっぱり音楽ってビジネスなんですね。
ライブやんのにだって金はかかるわけです。
どうやったって金が絡んでくる。
この金の回りが不健全になりがちな傾向が、ロック業界にはあるように思います。
利権なり暴利なりっつー話も出てくる。
そして、大体そういう方面で力を持っているのが、ちっぽけなヤクザだったり。
演奏が突出している新参バンドにジェラシーな古参が、「おい、あんま調子こいてっとシメあげんぞ」なんて恫喝して、次から同じ箱でライブできなくさせるとか、けっこー普通にあったように思います。
僕、昔ビジュアル系バンドやってたんですが、正直なところ、対バンなんかで顔を合わせる他のバンドの奴とか、客とか、基本的にDQNだったような気がする。そういう企画を主催する奴も、ライブハウスのオーナーも、PAまでもが。
まぁ、僕もそのDGNのうちの一人だったんだろうけど、とにかく環境そのものの質が悪かった。
暴力沙汰は当たり前。
体育会が行き過ぎて、犯罪者気質。
ブラック企業の図式そのまま。
しかも、当時のビジュアル系は、「悪ければ悪いほどかっこいい」という風潮がありまして、ふつーに冷たいの売ってたり打ってたり。それを隠そうともしないんだから、金稼ぎとか小遣い稼ぎとかそういう意識じゃないんですね。要するに、「ヤバイもんに関わってる俺、かっこいいっしょ?」みたいな。
僕とまったく違うジャンルでバンドやってる友人も何人かいました。
プログレとか、なんか歌もののエレクトロニカとか、ジャズの真似事とか。
それもそれでちょっとマニアックだけど、彼らはすごく健全に音楽活動をしていたし、ライブも楽しそうにやっていました。
そう考えると、ビジュアル系を含めてロック系バンドの環境って、際立って劣悪なんだろうと思います。
僕はバンド活動にそんなに一生懸命じゃありませんでしたが、それでも「何この世界、こわ」と思うような出来事がそれなりにありました。その後、もっと怖い世界に行ってしまったので記憶の中で色褪せてしまいましたが。
ビジュアル系バンド時代、僕もちょっと浮かれてたのがあって、けんかしたり、やや過激過ぎるパフォーマンスしたり客殴ったりとかで、結局ライブに出演させてもらえなくなりました。ライブさせてもらえないから、自然とバンド活動とも遠ざかる。そして、ビジュアル系から足を洗いました。
その数年後、
僕がまだビジュアル系好きだと信じてやまない人からのお誘いがあって、ディルアングレイのライブに行きました。
ビップ席での観覧で、バンドメンバーの家族なんかと同じ席に座るわけですから、僕もそれなりの格好をしていったわけです。ヨシキみたいな格好。黒でまとめて、シルバーアクセつけて、サングラスかけてみたいなやつ。
高いところから見下ろしているから、一般の観客席がよく見えるわけ。
バンギャ、いっぱいいるわけ。
で、
そのバンギャ達が大勢、腕を組みながらこっちを睨んでるわけ。
ステージと逆方向にあるビップ席の方をですよ。
「ああ、なんか、この業界の質って昔から変わってねーなぁ」と思いました。
威圧とか、恫喝とか、異質とか破天荒とか、怒りや妬み、憎しみや敵愾心で自己主張する世界。
「好きなバンドに誰よりも熱狂していて嫉妬している人が偉い」というオーディエンスがいる世界。
つい最近は、ある知人から、
まぁ、ローカルですけど、
スクリーモとかメタルコアとかそっち系業界のよくない話も聞きました。
「ワルが売りのバンドの、資産家の息子であるメンバーが、箱のオーナーに圧力かけて、店を閉じさせた」みたいな話。
あ、ちなみにこれ、色々な地域の話が混じってます。
今まで僕が住んだ場所での、現地のお話し。
でも僕一応、都、県、府、道、全部住んでますから、
要するに日本全国、どこに行っても、基本的にロック業界って似たり寄ったりってことなんでしょう。
やれ「薬でつかまった」
やれ「どこどこのバンドがどこどこのバンドに潰された」
やれ「ヤクザ」
やれ「暴行」
やれ「恐喝」
やれ「チャラ打ち」
やれ「レイプ」
まぁ、どこまでが本当かは知りませんが、つまりそういう噂や情報が飛び交う世界ということですよね。推して品格を知るべし。
こういう問題の中でとりわけ深刻なのが、金と権力の問題だと僕は思います。
僕もバンド活動の中で無茶をしていた時期がありましたが、僕の周りにもそういう奴がたくさんいました。当時、僕は二十そこそこのガキでしたよ。でもね、今思い返してみると、僕と同じようなことを三十そこそこのおっさんがやってたり、ライブハウス経営しているオーナーが若手バンドから搾取しようとしていたり、いい歳ぶっこいたおっさんが横暴、粗暴だったのが当たり前だったように思います。
今、そのヤクザみたいなおっさんどもと同じくらいの年齢になって思うのが、「今の俺と同じくらいの歳の奴らが、当時あんなことやってたんだから、この業界腐ってたんだな」ってことです。
まぁ、今はどうなのかよく知りませんが、さほど変わっていないんじゃないでしょうか?
あるいは、僕自身ちょっとアウトロー気取りな背伸び小僧でしたから、身を置く場所を誤っていたのかもしれません。でも、いい人生経験にはなりましたから、後悔はしていませんよ。
それで改めて思うのが、ロックの本当の恐さは、もっと違うところにあるということです。
これだけ腐ってても、下衆でも、畜生が集まる世界であっても、
それが魅力的に見えてしまう。
「ロックはメロディでもコードでもない。精神だ」と言うのは、こういうところに理由があるのかもしれません。
「反骨精神」って言えばかっこいいけどね、
慈悲深く、愛情深く、人に迷惑をかけず自分の信念を静かに貫く生き方もまた、ロックだと思います。
ライブやるために、
人脈を作るために、
地元で力のあるバンドに気に入られるために、
権力のある箱オーナーに見初められるために、
他人に媚を売って卑屈になって、
それで客の前でだけでかいツラしたって、
そんなのロックじゃねぇし、そもそも音楽と関係ねぇじゃねぇかっつー話でしょ。
社交辞令、協調性、気遣いや配慮は、
バンド内で、もっとも大切な仲間にだけしていればいいと思うんですよ。
まぁ、
俺はそれすらもできなかったからSickyになってしまったんだけど。
これだけは言っておきたいと思います。
僕はロッカーとして、
自分の子供をまっとうな人間に育てあげたすべての大人を賞賛したい。
じゃ。
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