無題
Q:“ロック”って何?
「ロック」ってのは、まぁ、既に大衆化した音楽の一つのジャンルに過ぎないんだけど、ちょっとアウトローなシーンで音楽やってる奴らにとっちゃ、なかなか大切な言葉だ。言うなれば、ラッパーの「リアルサグ」とか「ドープ」とか「ブラザー」「ビッチ」「ニガー」くらいに感情豊かな言葉なのだと思う。
「あいつはロックだぜ」とか、
「ロックな生き方をしろ」とか、
実際にこの「ロック」って言葉は、どうやって使うのか。
今日はこれについてお話ししましょう。
もう、簡潔に言うけどね、これってすごく日本語的で曖昧なんだよ。
「立派」という言葉に似ている。
「あんたもあの人みたいに、立派な人間になりなさい」と言うこともあれば、
「あいつはもう立派な犯罪者だ」と、蔑む意味合いで使われることもある。
それと同じ。
ロックってのはいわば、精神論だ。
筋が通ってるか、自分なりの価値観があるか、右に習えの人生を送ってないか。こういうところが、ロックかロックじゃないかの判断基準になるのだろう。
ロックってのは、昔は不良の代名詞だったわけだから、まぁ、やくざな生き方をしている方がロックっぽかったりするかもしれないが、音楽的な意味合いで言えば、必ずしもアウトローにだけ適用されるものじゃない。人生においてもそう。ロックじゃない情けないアウトローはたくさんいる。
まぁ、性根だな。
性根が腐ってる奴は、どんなことやったってカッコ悪いし。
DVする男とかやばいね。
ロックの“ロ”の字もねぇ。
ファックだよ、むしろ。
初めての自転車に挑戦するガキはロックだと思うし、
達観して世の中を捨てたホームレスもロックだと思う。
要するにだ、
挑戦する対象とか人生の選択を、
自分自身の意志だけで決めて生きている奴がロックなんだと思うよ。
だからね、
時代に流されるように生きているサラリーマンとか、
家庭を持って守りに入ってるパパとか、
意外と「俺はありきたりの人生しか生きられないんだ」って自虐的になりがちだけど、
何かを守るためにそういう選択をして、
そういう人生を一生懸命に生きている時点で、
俺は相当ロックだと思うんだよ。
アウトローを気取っている奴に限って、
そういうロックな精神が欠如してること、
俺は知ってんだ。