お店のBGM | sick

お店のBGM

おはようございます、シッキーです。




今日は、「お店のBGM」について書きたいと思います。




街にはオシャレなレストランやバー、居酒屋やヘアサロン、古着屋やアクセサリーショップなど、色々なお店があります。お客さんに足を運んでもらうためには、お店の外観や扱う商品やサービスの質などが問われるのは当然のことですが、やっぱりその中においてももっとも演出効果の高いものが“照明”と“音楽”だと思うのです。




今回はこの“音楽”にスポットを当てたい。




たとえばバーなどにおいて、特に音楽をコンセプトとしている店などではビートルズやエルビス・プレスリー、エリック・クラプトンなんかがBGMとして用いられていることは少なくありませんが、実はアレって、店主の趣味で勝手に流していいものではないのです。




音楽にも当然著作権がありますから、それを使用するにあたっては対価を支払わなければなりません。著作権を管理しているのはかの有名なジャスラック。このジャスラックに規定の料金を支払うことによって、初めてお店で好きな音楽を流すことができるのです。手持ちのCDを持っていって、「今日はこれをかけよう」なんつって勝手に自分のお店で音楽を流すのは、実はルール違反なのであります。CDやテープだけでなく、有線放送だって然るべき料金を支払わなければならないのです。




まぁ、「うっせ!」って感じですけどね。


「そんなことで金とんな!こっちゃ金出してCD買ったんだぞ!」って気持ちも分かるのですが、もうコレ、ルールで決められている以上、違反したらペナルティが課せられるわけですから、守るしかありません。




ジャスラックにお金を払うと、利用許諾契約を証明するステッカーが交付され、それをお店のどこか見える場所に貼っておくことで、優良店としてアピールすることもできますね。




一応、詳細については↓




ジャスラック




ただね、先にも述べたように、お店での音楽やBGMは、これ重要な演出です。その良し悪しで客足や客層が変わるというくらい大切な要素なのであります。ですから、そこはね、やっぱり「当店オリジナル楽曲」とか使う方が圧倒的にかっこいいですよね。増して、お店のコンセプトに合わせて曲を作ることができれば、それだけでオリジナリティと個性をアピールすることができるのです。




実は、お店を経営する人って、案外BGMに無頓着であったりします。音楽なんて、ツタヤに行けばCDが溢れているし、音楽そのものが身近なものでありすぎるために、「お店のオリジナルBGMを用意する」という発想にまで至らないようです。




また、「オリジナルの音楽の制作を依頼する」ということが、何やら敷居の高いことのように思えて、敬遠している人も少なくない印象を受けます。でも、別に敬遠するほどのものではありませんし、それならやっぱり、妥協はするべきじゃないと思うんですよね。




僕も今までバーやクラブのBGMを手掛けましたが、やっぱり既存の曲を使用するか、それともオリジナルの曲を使用するかで、お店の雰囲気や印象は相当変わります。




音楽も空間演出の一種である以上、曲によって空間の広さって変わるんです。たとえば間接照明と鏡を上手に利用して、お店を広く演出する工夫をしたとしても、そこでビートルズをかけてしまうと、空間は途端に狭苦しくなってしまうわけです(ビートルズが悪いというのではなく、空間と音楽には相性があるということの一例です)。




まぁ、演出というのは言うなれば人間の“錯覚”を利用するようなものですから、やっぱり音楽もお客さんを錯覚させるような音楽を用意しなければなりません。




たとえば、広さを演出するだけというシンプルな目的であれば、以前僕が「寝苦しい夏を涼しい気分で過ごしたい」という理由で制作した、Central Appleという曲のようなものでも、十分効果はあるわけです。




Central Apple




非常に単調な音が延々と10分ほど続くだけの音源ですが、案外こうした音が空間演出に一役買ってくれるわけですね。冷たく、涼しげな印象を聴く者に与えてくれます。




「夢見の谷の白い風」なんかは、これはまぁ、ヨセミテ公園をイメージしながら何となく制作したものですが、これを制作した時期は某温泉旅館のBGMを考案している最中でありまして、まぁ、多分にも温泉のイメージが反映された音源になったような気がします。




夢見の谷の白い風




これもまた、温かさと冷たさが同居した妙な印象を受ける曲です。曲調そのものは決して冷たくありませんが、主旋律の音と空間の広がりが寒さを感じさせます。Central Appleは未だに夏になると部屋でかけていますが、この曲は用途がないので普段聴くことがありません。評判が上々だっただけに、ちょっと可哀想な曲です。




とまぁ、こんな感じでね、ジャズやイージーリスニング、クラシックなんかの正攻法で攻めるのも、あるいは古着屋ならロックやヒップホップ、流行のポップスやR&Bで攻めるのも良いですが、やっぱりお店は「空間を活かしつつ、独特の空気を作り上げる」方が、断然面白いと思うのです。




なので、もしお店を持っている方がこのブログを読んで、なおかつ「自分の店のBGMが欲しい」と思ったら、こっそりご連絡ください。ご相談に乗ります。一応現在は、音楽制作の依頼は公式には受けていません(業務拡大につき、一時お休みです)が、私的にご相談いただければ、喜んで対応いたします。




料金や納期についても、まぁ大体安心してお任せください。




ただ、「良い音楽」を求めてる人は、単純にジャスラックにお金払って、良い音楽を探した方が良いと思います。世の中、良い音楽なんてたくさんありますからね。でも、音楽主体ではなく、お店全体の雰囲気を主体として、雰囲気と空間を活かす音楽が欲しい──というこだわり気質なオーナーさんはね、ご相談いただければと思います。




あと、ジャズやブルースをコンセプトにしているお店の方は、オリジナリティよりも純粋に既存の曲をかけた方が良いと思います。特にバーが多いでしょうけど、そういうお店に来るお客さんは、知っている曲が流れることに喜びを見出すものですからね。




ただまぁ、オリジナル曲を所有していた方が、余分な固定費用を抑えることができるのは確かです。




そんなわけで、




なんだこれ、ちょっと宣伝っぽくなっちゃったみたいだけど、


とにかく、街へ出掛けても「音楽にこだわっている店」の絶対数が圧倒的に少ないような気がするんですよね。ついでに言えば「照明」についてもそうです。この二つって、感受性の鋭い人にとっては非常に重要な要素(お店を選ぶ理由)にもなるので、是非こだわりを持ってお店を演出してもらいたいと強く思います。




僕の知っている人で空間演出プロデューサーという人がいるのですが、こうしたクリエイティブな人がもっとメインストリームに浸透していけば、雑然とした世の中ももう少し美しくなるのではないかなーと感じます。




空間にこだわりを──だ。




さて、こんなことばかり書いていたら読者に舐められてしまうので、最後に一発かましとこう。




Sickyここに健在なり。




健在の曲



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