今日の夢 | sick

今日の夢

その夢は、世界滅亡から始まった。


夏の祭りの最中、僕は笑福亭鶴瓶と共に、心地よい夜風を浴びていた。

大勢でにぎわう熱気を帯びた屋台。

ふと、周囲の様子がおかしいことに気付く。

人々が天を仰ぎ、活気の中に瞬間的な静寂が生まれる。


「ん?空の様子がおかしいで」

鶴が言った。


見上げてみると、そこには太陽とも見紛うような、黒点を帯びた月が燃えている。

その月を軸とするように、周囲の雲は渦をまき、深さを増していく。

雲は徐々に加速し、不吉な兆しを見せ始める。


視界の片隅で青白い光がぱっと瞬いたかと思うと、

途端に辺りに火花が散り、女達の鋭い悲鳴が夜空にこだました。

切れた電線が放電し始め、祭りの客の数人が犠牲となった。

僕は訳が分からないまま、逃げるように走り始める。

放電は次第に激しさを増し、火災がどんどん拡大していく。

空には大きな渦が生じ、人々がそこに吸い込まれていく。


無我夢中で走った。


すると、小汚い一人の初老の男が僕を呼び止める。


「これが何か分かるか?」


男が手にしている小さな塊に目をやる。


もぎ取られた人形の右足である。


「こえー!」


僕は走る。

とりあえず夢なので、疑問は抱かない。

ああ、もうこの文体めんどくさい。


僕は地下鉄に走りつく。

何事もなかったように人々が行き交っている、日常的な光景である。

迎えが僕のもとへとやってくると、僕は軽く会釈をする。

迎えというのは僕のマネージャーを勤める藤原である。

ダウンタウンのガキの使いやあらへんででお馴染みの、あの藤原である。

どうやら夢の中では僕のマネージャーを勤めているらしい。


歩いていると、駅店のカレー屋で、ショーケンが渋い顔をしながらコーヒーをすすっている様が目に入る。


「ほら、あれがショーケンやで」と、マネージャー。


しばらく歩くと、今後は低俗なネオンが輝く安っぽい百貨店から、キャメロンディアスが出てくる。

当たり前のようにマネージャーは「ほら、あれがキャメロンやで」と言う。

僕は、「伊勢丹じゃないのかよ」と応える。


そろそろ何かがおかしいことに気付き始める。

そこいらの安っぽいカレー屋で食事をするショーケンも、

小汚い百貨店からセレブ女優が出てくるのもおかしい。

ははーん、マネージャーの野郎、さては俺をドッキリに引っ掛けるつもりだなと思い始める。

そうかそうか、ガキつかの企画だなコレ──と。


すると、突然辺りが放電し始め、藤原が感電死する。


「うわマジかよドッキリじゃねーのかよ」なんつーこと思いながらまた走るよね。

もう夢の中ですから、体力無限ですよ。

なんなら10km10秒台とか普通なんですよね。

あ、もう書くのめんどくなってきたから大分はしょって書くけど、


走ってると色々と変なことが起きて、

だんだんイライラしてくるんですよね。

で、

最終的に変な棒というか何というか、

とにかく変な棒を使いながらアクロバットに移動しなければならなくなるんだけど、

あまりに不条理な移動手段で、僕は移動に失敗してしまうわけです。

すると、近くにいた女学生達が「あんたには無理ーそれ、二十歳超えるときついよねー」とかムカつくこと言ってくるんで、僕のイライラも最高潮に達してくるわけですよ。


「黙ってろクソ女が!」って文句言ったら、

これまた近くにいたヤンキー連中が僕に絡んでくるわけです。

「俺の女に今何て言ったんだコラ!?」とか言いながら。

もうイライラきてる僕は、すかさずブン殴るわけですよ。

すると、笑ってはいけないシリーズでお馴染みのあの「デデー!」って効果音が鳴って、「シッキー、アウトー」なんて藤原の声がこだまするわけです。


前を見ると、でかでかと「怒ってはいけない○○」なんて書かれた看板がせりあげってきて、俺は「やられた!やっぱそうだったんだ!」なんて思うわけですよ。


そうだったんだ!じゃねぇよバカ野郎。

放電とかどうやってんだ。

月を燃やすとか雲が渦巻くとか、どんなに金かけても無理だろ。

夢って気付け俺アホ。


あと、ヤンキーブン殴ったとき、現実でも殴ってたみたいで、ベッドの端に腕ぶつけて痛すぎだろコレ。