近所のおばさん | sick

近所のおばさん

ご近所に、未亡人のおばさんがいる。


いつも俯き加減で、口を固く閉ざしていそうな印象の人だ。


シッキーは、ある日あばさんの家の前に、白い粒粒状の物がまかれている事に気付いた。


シッキーは、気になるものがあると人目を気にしなくなる質だ。


だからシッキーは、おばさんの家の前にしゃがみこんで「これなんだろー」と粒粒を手にとって眺めていた。


ちょうどその時、おばさんが玄関から出てきた。


おばさんはまず、シッキーの姿を見るなり「何してんの?」と言った。


シッキーは、「これ何かなーと思って」と言った。


するとおばさんは


「いやーこれねー、家で使ってた枕がさー!古くなったから新しい枕買ったのよー!そうしたらほら、前の枕っていらなくなるでしょー!?そのまま捨てるのももったいないしー、何かに使えないかなーと思って枕の中のビーズを玄関前にまいてみたんだけど、この前の雨でほら!ビーズがあんな所まで流されちゃって!なんか辺りを汚しちゃったみたいで悪いわー!こんななるんだったら素直に捨てた方がよかったわねぇーおほほほ!そうそう、この前なんて私・・・・・・」



シッキーは、生まれて初めて自分の好奇心を後悔した。