7月19日、大動脈解離を発症してから満13年が経過した。この間、ぎりぎりまで手術を延ばすとの長期治療方針に従って、厳重な血圧管理と生活習慣の徹底した見直しの元に過ごし、体重もこの13年で約20キロほど落とした。

 

2019年にそれまでの主治医の先生が大学病院を辞めて独立。主治医の先生について行く形で、そちらのクリニックをかかりつけ医とした。大学病院の新しい主治医は、最初の主治医の先生に緊急オペが入った際、何度か代診で診てもらったことがある方だったこともあり、病状や長期治療方針などは確実に引き継がれていた。

 

昨年12月に大学病院の主治医が若い先生に代わった。主治医(3代目)と呼称させて頂く。主治医(2代目)の先生は系列の病院に転籍された。

 

7月3日(金曜日)に大学病院にて受診。先月撮ったCT(単純CT)の結果から、早急に手術が必要との所見が出た。方式はこれから詰めるが、一時的に心臓からの血流を遮断し胸部大動脈を人工血管に置換する方式が最有力とのこと。手術前の検査と準備に約3ヶ月を要する。

 

13年前に発症した時から、いつかは手術だと言われて来たから、いまさら驚く話ではない。

手術の方式も過去に説明を受けている。

主治医の先生と概ね以下のスケジュールを確認した。

 

7月中旬:  セカンドオピニオンを入手

8月上旬:  患者としての確定意思表示

8月中旬〜: 各種の手術前検査受診

9月上旬頃: 手術確定

9月中旬〜: 入院・手術の患者側としての準備

10月〜  : 入院・手術

 

緊急事態が起きなければ早くて3ヶ月後ということだ。

ボトルネックは検査予約が取りづらいことだという。

確定意思表示の前だが、検査予約だけは一通り入れてもらった。

 

 

セカンドオピニオンをお願いするのは、初代主治医で現在はかかりつけ医の先生。13年間の診療記録と画像データはクリニックにもある。何よりも一番最初から診て頂いているので、安心感も違う。

 

7月19日、セカンドオピニオンを頂く。手術は時期尚早との所見。少なくとも造影剤ありのCTを撮らないことには手術の有無は判断できないはずとのご意見だった。

 

恐らく若い外科医の先生にありがちな勇み足だと仰りたいのだろう。外科医は手術してナンボの世界だから、主治医の先生のお気持ちもわからないでもないが、血流遮断、心肺冷温保存を行う大手術だ。リスクを考えると慎重にならざるを得ない。だから13年余も現在のかかりつけ医の先生と話し合いをしながら過ごしてきた。そう簡単に決めてもらっても困る、というのもその通りだ。

 

 

セカンドオピニオンを主治医に伝えるのは患者の役目だ。かかりつけ医の先生と現在の主治医の先生は大学病院の先輩と後輩の関係に当たる訳だから直接会話して頂きたい気もするのだが、さて何とお伝えするのが良いか。

 

(了)