コンテナの国際規格サイズに合わせた住居を建てる。海上輸送の主力である40フィート・コンテナは12.192m、幅2.438m、高さ2.591m、陸送の主力である20フィート・コンテナは6.058m、幅2.438m、高さ2.591mだから、1ブロック3フィート(約90センチ)とすると、夫々13x3ブロック、6または7x3ブロック。これらの箱を組み合わせて家を建てることになる。

 

リアル世界でコンテナハウスの建て方は次の3種類ある。日本ではいずれの場合も建築確認申請が必要で固定資産税もかかるが、知らない人が多いらしく、特に1)は違法建築と脱税疑惑の温床という負の側面もある。

 

1)中古または新品の物流コンテナを住宅用に改造する

2)物流コンテナの鉄骨枠だけを流用して家を建てる

3)物流コンテナの鉄骨構造を構造設計に用いて、軽量鉄骨住居を設計・建築する

 

一般的には1)と2)がコンテナハウスと呼ばれ、3)はタイニーハウスと呼ばれることが多い。が、シムの世界でタイニーハウスは別の意味があるので、ここでは3)もコンテナハウスとして扱う。

 

ベースゲームでジョニーゼストが住んでいるスリップショッド・メスキートもコンテナハウスで、いかにも中古の物流コンテナという風情だが、規格サイズよりかなり大きい。

 

几帳面な日本人でありたいと願い、出来る限り規格サイズを踏襲した。

 

  コンテナ風のスターターハウス

 

40フィートコンテナを2本使ったとの想定でOasis Springsのヌークストーンに平屋建て住居を建設。アメリカやオーストラリアの郊外で普通に見かけられそうな住居だ。

 

 

正面から見ると片流れ屋根に見えるが実は招き屋根。中央部の天窓がアクセント。

価格は約14,000シムオリオンだから、元々建っていたものと大差ない。

 

 

間取りはシンプルな1LDK。

 

 

ダイニングはテーブルを設置せずカウンターのみ。暖炉はコンテナフレームの外側に設置。

 

 

バスルームは半屋外。ハーフウォールで仕切り、屋根の庇を伸ばして外からの視界を遮った。

 

 

 

  2階建コンテナハウス

 

前述の平屋建てと同じコンセプトで、40フィートコンテナを3本使った想定の2階建住居。

Oasis Springsのラフィア・キンタに建設。

 

 

1階はLDKとバスルーム。

 

 

2階はコンテナ1本分のベッドルームと吹き抜け、片流れ屋根。2階の屋根と傾斜角を揃え、1つの大屋根に見せている。

 

 

 

  合掌屋根のコンテナハウス

 

合掌屋根と呼ぶには傾斜が緩やかで庇も短い気がする。外観からはコンテナハウスと分かりにくいが、1階に18x3ブロックに拡張した40フィート2本、2階に20フィート2本を使った想定で建てた。階段は外階段。この記事の最初に記した区分だと3)に該当する。

 

 

1階はLDKとバスルーム。温水器と配電盤を置くため機械室を設置した。階段の左右もコンテナ外の拡張部と想定したので、前述の家よりかなり広くなっている。

 

 

2階はベッドルームと2箇所の小さな吹き抜け、外階段と外廊下。天井高がショートのため、左右の屋根の下を使うことが出来なかった。天井高を上げ、bb.moveobjectsチートを使ってベッドルームと屋根の間の壁にドアを貼れば屋根下も有効利用できる。

 

 

建物より、手前の池と橋の方が目立っている。区画の空きがなくOasis Springsのヴィスタ・クオリーに建てたが、景観的にはWillow CreekかNewcrestの方が似合うだろう。

 

 

(了)