牯嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件この映画が仙台で上映される最初に日、
僕は朝一で出かけて、まだ開場前で扉の空いていない映画館の前で
ポスターを何度も繰り返し熟読しておりました。
次第に心臓はドキドキ、手先はふるふる。
カフェインを摂りすぎた感じの気持ち悪さで吐き気も・・
いよいよ開演、ここからはものすごい集中力で
この映画に振り落とされないようしがみついておったのです。
3時間56分、ひたすら複雑な事実が積み上げられ、
最後のシーンに至のだが、何が起きたのか理解ができない。
何か重要なシーンを見逃してしまっただろうか、
記憶をたどるもよくわからない。
パンフレットを見ればそこに取り上げられているシーンは
どれもよく覚えている。
それを手繰り寄せてつかもうとすると霧散して、元の暗闇に後戻りするのだ。
映画を見て、ここまで煮え切らない感覚に陥ることは初めてでした。
”問答は無用だ。
だまって映画館にかけつけ、
この真の傑作に打ちのめされるがよい。”
蓮見重彦氏が寄せているコメントだ。
ああ、私は打ちのめされたのだ!
そして、この映画の虜になっている!
とてつもない映画体験だった。
いまだに思い出すと、心臓と手先の震え、そしてあの吐き気が蘇ってくるようだ。
王茂(リトルプレスリー)、いいやつ。
