江戸川で見つかった子どもとみられる遺体は司法解剖の結果、溺死(できし)の可能性があり、推定年齢は7歳前後。身長はおよそ117センチだったことが新たに分かりました。警察は身元の特定を急いでいます。

 4日、千葉県市川市で見つかった子どもとみられる遺体。5日午後、司法解剖の結果が明らかになりました。

 遺体の推定年齢は7歳前後で、身長はおよそ117センチぐらいだったということが分かりました。また、死後1週間から2週間が経過しているということも推定されています。捜査関係者の取材で、見つかった遺体には特異なあざや骨折などは確認されておらず、首を絞められたような痕跡もないことが分かりました。そして、死因は溺死(できし)の可能性があるということです。このことから何が分かるのでしょうか。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「大きな影響が出ると思います。息をしている状態にもかかわらず水の中に入ってしまった」

 行方が分からなくなって13日目。南朝芽さんはまだ家に帰ってきていません。

 空から、そして河川敷で5日も120人態勢の捜索が続けられています。

 朝芽さんの靴が見つかった場所からおよそ14キロ下流の江戸川の水門付近では4日、子どもとみられる遺体が見つかりました。

 
現場近くを走る人:「ここの流れがぐるぐると渦を巻くくらい水がたまる。大雨が降ると結構激しい。私も報道を知ってから気にして走っていた。警察の捜索を目撃していたので、走っている人は気にしながら走っているなと」

 花を手向けた男性:「まだ身元はっきりしていないんですよね。悲しいですね。小さい子どもがね…。この辺は僕ら1年中遊んでいる場所なのでちょっと胸にくるものがある」

 警察は事件と事故、両面で捜査するなか、5日午後、司法解剖の結果を発表しました。

 さらに捜査関係者の取材から、見つかった遺体には特異なあざや骨折などは確認できていないということです。首を絞められたような痕跡もなかったそうです。このことが捜査にどんな影響を与えるのでしょうか。

 元警視庁刑事の吉川氏に聞きました。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「大きな影響が出ると思います。溺死というからには生きている状態、息をしている状態。その状態にもかかわらず水の中に入ってしまった。溺れたわけですよね。誰かに水の中に投げ込まれたということもありえる。しかしながら事故という可能性が大きいということが言えると思う」

 司法解剖の結果が発表される前、吉川氏はすでに溺死の可能性を指摘していました。それを判断する一つの要因が肺の中の水だといいます。


 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「川の水の量、それが(肺の中に)多ければ溺れた時に水を非常に飲んでしまったということで、肺の中に水が増える。逆に肺の中の水が少ない場合には、亡くなった後、川に転落したと。そのような場合には呼吸もしないので肺の水は少ない」

 さらに、司法解剖からは第三者の関与があったのかも分かってくる可能性があるといいます。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「『舌骨』というものがあります。これが損傷している場合には、首を絞められたとかそのような痕跡が残る。第三者にせめられた時には、“引っかき傷”が残ったりする。爪の間の肉片であるとか、体のあらゆるところを検査していく」

 捜査関係者への取材から、現時点で事件性をうかがわせるような点は確認できていないといいます。

 警察はDNA鑑定を行い、身元の特定を急いでいます。




南朝芽さん(7)の行方が分からなくなって5日で13日目です。いまだに多くの謎が残されたままです。事故なのか、それとも事件に巻き込まれたのか。朝芽さんの家族が感じた“3つの不可解な点”を独自に検証しました。

 朝芽さんの家族:「靴と靴下が一晩雨風にさらされたにしては、泥汚れが少なく状態が良かったことが不可解な点として挙げられます」

 家族が語る「3つの不可解な点」。家族のコメントやこれまでの取材から、朝芽さんの当日の足取りと残された謎をたどります。

 千葉県松戸市の小学1年生・朝芽さん。

 行方が分からなくなったのは先月23日。3連休初日の祝日、午前11時半ごろ、朝芽さんはピンク色のキックボードを持って1人で自宅を出ました。

 行方不明になった当日、朝芽さんは公園で母親と待ち合わせをしていました。朝芽さんが自宅を出た5分後に母親が後を追い掛けたと言いますが、朝芽さんの姿は公園にはなかったと言います。

 待ち合わせの公園からおよそ900メートル離れた流山市の公園で午後4時20分ごろ、母親の知り合いが朝芽さんのキックボードを発見。

 その少し前にも近隣住民が目撃しています。

 近隣住民:「皆さんが捜している時にキックボードが落ちていた。ピンクの。倒れていたと思う」「(Q.時間は?)午後3時すぎだと思う。午後3時から4時くらい」


 朝芽さんはこの公園に1人で向かったのでしょうか…。

 キックボードが見つかった公園のすぐ隣のお寺には防犯カメラが複数台設置されています。お寺の北側の防犯カメラの映像で行方不明当日の状況がさらに分かってきました。

 キックボードが目撃されたのは公園の北側の入り口です。

 まず、南側の防犯カメラに映っていたのは、正午ごろ、キックボードで移動する朝芽さんの姿です。寺の前の道路を通過し、道に面した駐車場へ。この時、白い車に乗っていた男性がその姿を目の前で目撃。当時の様子をこう語っています。

 朝芽さんを目撃した男性:「速く目の前を走っていった。ピューって。何しろ速かった」

 朝芽さんは後方から来た車を振り返って確認しながらそのまま前方へ。この後の足取りが分かっていません。

 今回新たに入手した北側の防犯カメラ映像を確認すると…。正午から午後5時までの5時間で、朝芽さんらしき女の子の姿は見つかりませんでした。

 母親と待ち合わせた公園は南東の方角です。朝芽さんは南側の道路から公園に向かって1人で移動してきたのでしょうか。


 元警視庁刑事の吉川祐二氏はこう推測します。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「朝芽さんはキックボード自体を遊び道具というよりも交通手段。自宅から公園まで来る移動手段の道具として見ていた可能性も高い」

 家族によりますと、朝芽さんは母親に連れられ、この公園に来たことがあったといいます。

 朝芽さんの家族:「さやは一度通った道や行った場所を覚えることが得意なので、過去に母と通った道や車で行ったことがある場所に向かった可能性もあります。キックボードは乗り飽きてしまったら乗り捨てることもよくあります」

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「公園で、もしくは土手で遊ぼうという気持ちだった可能性は非常に高い」

 新たな防犯カメラ映像では、午後3時半ごろから雨が降り始めていることが分かります。さらに、午後4時半ごろには赤色灯を回したパトカーが。公園でキックボードが発見され、向かったものとみられます。

 河川敷で靴と靴下が見つかったのは行方不明になった日の翌日。

 その先月24日の映像です。発見場所の周辺で警察官が生い茂る草をかき分け捜索しています。朝芽さんは1人で河川敷へ行ったのでしょうか。


 朝芽さんの家族:「土手には母と階段を登って遊びに行くことがありました。気分が上がり1人で向かう可能性があります」

 土手を下ると砂利道があり、その先に河川敷が広がっています。

 朝芽さんの家族は警察の情報をもとに、発見された当時の状況をイラストで描いて公開。

 「不可解な点が3つある」と語っています。その一つが…。

 朝芽さんの家族:「靴と靴下が一晩雨風にさらされたにしては、泥汚れが少なく状態が良かったことが不可解な点として挙げられます」

 行方不明当日の午後3時すぎから、河川敷で雨が降り始めています。そして翌日の24日にかけては、台風の影響で断続的に激しい雨が降りました。それにもかかわらず「泥汚れが少ない」という違和感を家族は感じています。

 この点について、元警視庁刑事の吉川祐二氏は。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「雨が降ることによって靴についている泥・汚れが流れることはあり得る」

 2つ目の不可解な点。それは「発見された場所」です。


 朝芽さんの家族:「(朝芽さんは)水に濡れたりすることが苦手で、靴を履いた状態や周りで足を拭いてくれる大人がいない状態で自ら水に入ることは考えにくい」

 発見された場所のすぐ脇には側溝があり、雑木林の先には江戸川がある状況で、自ら靴を脱ぐことは考えづらいといいます。

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「この場所で脱いだということは若干違和感を感じる」「(Q.川遊び以外で靴を脱いだとしたら)その可能性はちょっと考えられない。歩いていてぬかるみにはまってしまった、そして靴の中が汚れてしまった。そこで脱ぐのはあり得るかもしれない」

 家族が感じる3つめの不可解な点は「発見された時間」です。靴と靴下が見つかったのは先月24日の午前10時ごろでした。

 朝芽さんの家族:「父が靴と靴下の発見当日の午前2時と午前4時に、母は午前8時から9時の間に靴と靴下が発見された場所に捜索に行っています。ですが、両親が見回った時には靴も靴下もありませんでした」

 元警視庁刑事・吉川祐二氏:「この証言については本当に重要だと思う。でもここに靴が置いてあったのは事実。第三者が持ってきた可能性は現段階で否定はできないと思う」





 

4日、千葉県の江戸川で子どもとみられる遺体が見つかりました。行方不明となっている女の子が着ていた服とよく似ていることが分かりました。

■遺体発見…ピンク色の衣服“ほぼ同一”

 行方が分からなくなってから12日目。4日、事態は大きく動きました。

 午後3時前、千葉県市川市・江戸川の河川敷で、ブルーシートを持った捜査員が今、歩きながら向かってきている様子が見られます。

 現場の目撃者:「最初、何かなと思った。見たらゴムボートが居たので。たぶん、そうだったんだと…」

 午後0時半ごろ、河川敷にいた男性から「人のようなものが浮いている。風で上流に流されている」という通報が入りました。

 引き上げられた遺体は女性で、捜査関係者によると、幼い子どもとみられています。服装は、行方不明となっている南朝芽さん(7)が当時着ていたピンクの服に似ているといいます。また、靴は履いておらず、裸足でした。

 遺体は、朝芽さんの捜索を行っている松戸警察署へ運ばれました。発見されたのは、帽子が見つかった場所からさらに13キロほど下流でした。

 発見時の様子を見ていた人:「午後1時前後に、たまたま車で現場の側を通過したら、パトカーと消防車が止まってて」「きょうは、普段と同じ水位ですよね。(普段は)大体、こういう感じ」


■公園で遊ぼうと家出て…5分後に姿消す

 千葉県松戸市に住む小学1年・南朝芽さん。先月23日、午前11時半ごろに自宅を出てから行方が分からなくなっています。

 朝芽さんは自宅近くの公園で母親と遊ぼうとして、1人で家を出ました。その5分後に、母親が追い掛けたところ、もう朝芽さんはいなかったということです。

 突然、姿を消した朝芽さん。母親は、知り合いと周辺を捜索。探し始めてからおよそ4時間。約束していた公園から900メートル離れた別の公園で、乗っていたキックボードが発見されます。

 正午ごろには、公園近くの防犯カメラに、1人でキックボードに乗る朝芽さんの姿が、確認されています。

 4日に入手したのは、公園の北側にある防犯カメラの映像です。自宅や母親と約束した公園方面に帰ろうとした場合、左から右に向かう姿が映っているはずです。

 正午ごろからキックボードが発見された時間帯までの5時間を確認しましたが、朝芽さんらしき姿は確認できませんでした。

 自宅方面へは戻らず、川へ向かったのでしょうか。先月23日は、夕方から台風の影響で激しい雨が降りました。河川敷のサッカーゴールが沈むほど、川は増水したといいます。


 捜索を手伝う高校生:「いきなり深くなったりするような場所があるので。そういう所とか、子どもだったら危ないなと思った」

■朝芽さんの父親「寝る時に娘の声が…」

 事故なのか、事件なのか。捜索が続くなか、次々と朝芽さんの持ち物が発見されます。

 行方が分からなくなった翌日の先月24日には、キックボードが見つかった公園からおよそ300メートルの江戸川の河川敷で、両足の靴と靴下を発見しました。

 4日後の先月28日には、さらに1キロ離れた川の取水口で帽子が見つかりました。

 行方不明の当日 釣りをしていた人:「(Q.もし、女の子が1人でいたら?)気付かないわけないと思う。話し掛けますよね、『何をやっているの?』って」

 朝芽さんの両親は取材に対し、つらい胸の内を明かしていました。

 父親:「毎晩、街中を探し歩いている。寝ようと横になると、朝芽の声が聞こえてくる」

 事件と事故の両面で捜査している警察。朝芽さんの家族は取材に対し、不審な点があると話していました。


 母親:「(居なくなった)23日の夜2時と4時ごろ、2回、河川敷を見に行った。24日の朝8時半から9時に改めて見に行った。側溝のあるグラウンド周辺をくまなく探した。でも、その時は靴も靴下もなかったから、おかしい。誰かが置いたのだと思う」

 靴と靴下に関しては、他にも、背丈ほどの雑草が生い茂る場所に置かれていたこと。靴が朝芽さんの脱ぎ方ではないことなど、疑問点を指摘していました。

■不明女児との関連は…きょう司法解剖

 元埼玉県警刑事・佐々木成三氏:「まだ、ご遺体が朝芽さんと特定されていない。DNA鑑定。あとは、歯形の照合。そういった形で、遺体が誰なのかを特定するのが第一優先」

 元埼玉県警刑事の佐々木氏は、遺体の身元特定が最優先としたうえで、次のように話します。

 佐々木氏:「朝芽さんとして特定された場合は、司法解剖した時の死因の特定です。これが溺死(できし)の所見があるのかどうか、外因死、暴行による死因が出た場合は、事件としての疑いが強くなってきます。『誰かが押したんじゃないか』とか『誰かが入水させたのではないか』とかいった可能性もゼロではない」

 公園の北側の防犯カメラに朝芽さんが映っていなかったことも、捜査の重要なポイントになるといいます。


 佐々木氏:「ポイントは、公園から土手を上がって、河川敷まで行ったのが、果たして1人なのか複数人なのか。こういった目撃情報を今、警察は懸命に探しているところだと思います」

 警察は、5日午前から司法解剖を行う予定です。

(「グッド!モーニング」2022年10月5日放送分より)





 

千葉県松戸市で小学1年の女の子の行方が分からなくなって、4日で12日目です。最後に目撃された公園の周辺を取材すると、「2つの疑問」が浮上しました。

■公園を取材…浮上する「2つの疑問」

 3日も行われた、松戸市の小学1年・南朝芽さん(7)の捜索。最後に朝芽さんが目撃されたのが、河川敷近くの公園のブランコで遊ぶ姿です。

 この公園周辺を取材すると、2つの疑問が浮かんできました。

■疑問(1)「置かれていたキックボードの位置」

 公園の隣の建物に設置された防犯カメラが捉えていた、キックボードに乗る朝芽さんの姿。地図で見ると、この辺りで撮影されました。

 そして、最後に目撃された公園のブランコも、南側に設置されています。

 その2時間半後に公園を訪れた人は、こう話します。

 キックボードの目撃者:「孫と遊んでいた映像を見返したら、ピンク色のキックボードが公園入り口に置かれていた」

 この証言をもとに、現場を取材しました。

 男性が見た、キックボードが放置されていた場所は、公園の北側の入り口です。


 遊具が集中する公園の南側で遊んでいた朝芽さんが、キックボードでは走りづらい草の生えた公園内を通って北側に行き、そこでキックボードを放置したのでしょうか。

■疑問(2)「公園・河川敷の道路で何かが?」

 朝芽さんの靴と靴下は、河川敷で見つかっています。しかし、朝芽さんの家族は…。

 朝芽さんの家族:「水は触らない。苦手です。1人で水がある所には、近付かないんです」

 朝芽さんは河川敷に近寄っていないと話し、誰か第三者が置いたのではと疑う家族。

 一方、公園の周辺には、車が通る道路があります。近隣住民に、話を聞きました。

 近隣住民:「サッカーとか野球の練習が土日に行われていて、その保護者の車がずらっと並んでいることがある」

 この道路は土日祝日ともなれば、複数の車が路上駐車しているといいます。さらに…。

 近隣住民:「柏・野田・足立ナンバーはよく見ますが、実際どこから来ている車か分からない」

 朝芽さんの行方が分からなくなった先月23日は祝日。公園と河川敷の間の道路には、複数の不特定多数の車が路上駐車していた可能性も考えられます。


 朝芽さんの家族:「私たちは、あなたのことを追及するつもりはありません。ただ、朝芽を私たちのもとに安全に帰してくれさえすれば、誰のことも責めません」

 しかし、現時点では、近隣で不審者などに関する情報は警察に寄せられていないということです。

(「グッド!モーニング」2022年10月4日放送分より)




 

千葉・市川市の江戸川の近くで子どもとみられる遺体が見つかった。
警察は、服装の特徴が行方不明になっている女の子のものと似ていることから、関連を調べている。

千葉・松戸市の小学1年生・南朝芽(みなみさや)さん(7)の行方がわからなくなって11日。

警察や家族が捜索を続ける中、10月4日午後、江戸川の近くで子どもとみられる遺体が発見された。遺体は、はだしで、身元はわかっていない。

朝芽さんの行方がわからなくなったのは、9月23日午前11時半ごろのことだった。
この時の服装は、薄いピンク色のTシャツに青色の半ズボン姿で、ピンク色の帽子をかぶっていた。

発見された遺体は、朝芽さんの服と特徴が似ているという。

朝芽さんは、母親と遊ぶためにキックボードで自宅を1人で出た。
5分ほど後に母親が後を追うが、待ち合わせた場所に朝芽さんの姿はなかった。

その30分後、待ち合わせた場所から直線で約900メートル離れた場所の防犯カメラには、キックボードに乗る朝芽さんとみられる女の子が映っていた。

さらにその2分後にも、ピンク色のTシャツを着た朝芽さんとみられる女の子の姿が確認されている。

朝芽さんのキックボードは、この映像の奥にある公園で、その日の午後4時過ぎに発見された。

また翌日には、この公園から約300メートル離れた江戸川の河川敷で、朝芽さんの靴と靴下が見つかっている。
家族によると、発見時、靴は片方が裏返っていたもののそろった状態で、すぐ近くに靴下もあったということだ。

捜索は、警察や消防だけでなくボランティアも参加して行われた。
家族も朝芽さんへ呼びかけるメッセージを発表。

朝芽さんへのメッセージ「さやちゃん どこにいるの どうしているの はやくかえってきて」

そして、行方不明から5日たった9月28日。靴下などが発見された河川敷から約1km下流で朝芽さんの帽子が発見される。

これを受けて、警察は捜索範囲を江戸川の河口付近や旧江戸川に広げた。

事態が急変したのは、10月4日午後0時半過ぎに寄せられた「人のようなものが浮いている」という110番通報だった。

遺体が発見されたのは、朝芽さんの靴や靴下が確認された場所から約18km下流。
江戸川と旧江戸川の間付近だ。

ブルーシートがかけられた付近には、捜査員の背丈ほどの草や木が生い茂っている。

発見された遺体は子どもとみられ、千葉県警は性別が女性だったことが分かったと明らかにした。遺体はだしの状態で衣服などは黒く変色し、上は半袖・下は膝丈の半ズボンだったという。

遺体は腐敗が進んでいるため、警察は今後、解剖などを行って身元の確認を進めるとしている。



 

4日、江戸川で見つかった子どもとみられる遺体は司法解剖の結果、溺死(できし)の可能性が高いことが分かりました。あざや骨折などは確認されていないということです。

 4日、千葉県市川市の江戸川で見つかった女性の遺体。Tシャツとズボンを身に着けていましたが、靴下ははいていませんでした。遺体の着衣は松戸市で行方不明になっている小学1年生の南朝芽さん(7)とほぼ同じ服装でした。

 朝芽さんの行方が分からなくなってから5日で13日目です。5日も江戸川沿いでは朝からこれまでと同じ態勢で捜索活動が行われました。

 朝芽さんは先月23日、1人でキックボードに乗って出掛けたまま行方が分からなくなりました。

 そして、その後、キックボードが松戸市に隣接する流山市の公園で、スニーカーと靴下がその公園からおよそ300メートル離れた江戸川の河川敷で、さらに帽子がおよそ1キロ下流の江戸川取水口で発見されました。

 当時は台風接近による大雨の影響で河川は増水していました。

 今月4日、子どもとみられる遺体が見つかったのはスニーカーなどが見つかった場所から約15キロ南、江戸川が東京湾に注ぐ河口に近い場所です。

 近隣住民:「結構たくさん雨が降ると、水が多くたまるところなので、ちょこちょこ走りながら気にはしていました。警察の人が捜索しているのをずっと目撃していたので」


 司法解剖の結果、遺体の死因は溺死とみられることが分かりました。遺体の推定年齢は7歳前後で、身長はおよそ117センチだったということです。また、死後1週間から2週間程度経過していると推測されています。

 捜査関係者への取材で、見つかった遺体には特異なあざや骨折などは確認されておらず、また、首を絞められた痕跡も確認されていないということです。現時点で事件性をうかがわせるような点は確認されていないということです。

 警察は身元の特定を急いでいます。




 




 


水死体の服装に変化がないことや流された際にできるであろう傷がないなどの疑問点がありながら、足を滑らせて川に転落し数キロメートル流されたと警察発表がなされ、検死した医師と司法解剖を行った秋田大学医学部ともに事件性なしの溺死とした。この判断ミスについて上野正彦は、秋田県警には監察医制度がなく担当医が未熟であったことを指摘した。