茨城県警組織犯罪対策課は27日、茨城県常陸太田市の無職女性(67)が現金計約4226万円をだまし取られる特殊詐欺の被害に遭ったと発表した。今年に入り最高額の被害とみて捜査している。

 同課によると、7月21日、女性の携帯電話に大手通信会社を装ったショートメッセージが届き、添付の電話番号に連絡すると、セキュリティー関連の団体の職員を名乗る男が「有料サイトの未払い料金がある」などと要求。女性は指定された金融機関の口座に50万円を振り込んだ。

 その後も、警視庁の警察官を名乗る男らから「あなたも警察に疑われている。一度全財産を警察にあずけましょう」などと電話があり、今月1日までに計44回にわたって計約4226万円を振り込んだ。連絡が取れなくなったことを不振に思った女性が同庁に問い合わせ、被害が発覚した。

 同課は「ショートメッセージで未納料金を要求する手口は詐欺の可能性が高く、警察に相談してほしい」と注意を呼びかけている。【宮崎隆】