産経新聞

山梨県警は14日、道志村の山中で見つかった人の肩甲骨が、令和元年9月に家族でオートキャンプ場を訪れて行方不明になった千葉県成田市の小倉美咲さんのDNA型と一致したと発表した。美咲さんは元年当時、小学1年で7歳だった。山梨県警は美咲さんは死亡したとの判断を示したうえで、「死因は特定できていない」と説明。死亡が推定される時期も「現段階では言えない」とした。

不明後の足取りなど明らかになっていない点が多く、県警では事件、事故の両面で捜査を継続。山中での捜索も続ける。

美咲さんの失踪を巡っては、先月23日に捜索ボランティアをしていた男性が山道脇で人の骨のようなものを発見。同26日に県警の司法解剖で、人の頭部の一部と判明し、県警が周辺の捜索を始めた。

今月4日に山中の枯れ沢で人骨のようなものを発見。司法解剖により人の右側の肩甲骨であることが明らかになり、DNA型鑑定を進めた結果、14日に美咲さんのものと分かった。

県警は発表で、肩甲骨は生命維持に欠かせない部位であるため、美咲さんが死亡していると判断したと説明。県警は14日、美咲さんを捜し続けてきた母、とも子さん(39)と父に鑑定結果を直接伝えたという。

また、県警によると、美咲さんが行方不明当時に履いていたものと酷似している運動靴や靴下からは、個人を特定できるだけのDNA型が採取できなかった。

県警の奥脇龍起捜査一課長は、「事件、事故の両面で捜索を続ける。県警一丸となって、すべてを見つけて家族にお返ししたい」と話した。15日も40人の態勢で捜索を実施する予定。

美咲さんは元年9月21日、家族や知人と道志村の「椿荘オートキャンプ場」を訪れ、先に遊びに行った友人を追いかけた後、行方が分からなくなった。



毎日新聞

 山梨県道志村で見つかった人骨について、山梨県警は14日、DNA型鑑定の結果、2019年9月に同村のキャンプ場から行方が分からなくなっている小学1年だった小倉美咲さん(行方不明時7歳)=千葉県成田市=のものと断定した。発表にあたり、奥脇龍起・捜査1課長は「今後なるべく多くの物、遺体の一部を捜索して、ご家族にお返ししたい。ご冥福をお祈りしたい」と述べた。

 県警の主な発表内容は以下の通り。

 ◇DNA型が一致

 14日の捜索は午後5時をもって終了し、発見物はなかった。DNA型鑑定していた肩甲骨、運動靴や靴下の鑑定、および衣類の一部の結果が新たに分かった。右肩甲骨について、DNA型鑑定の報告があり、2019年9月21日に道志村のオートキャンプ場から行方不明となっている小倉美咲さんのDNA型と同一であることが判明した。県警としては司法解剖の執刀医の所見を踏まえ、右肩甲骨は生命維持に欠かせない部位の骨であることから、小倉美咲さんは死亡しているものと判断した。

 ◇今後の捜索

 今後も継続して捜索する。事件、事故両面から捜索を続ける。全てが見つかっていないから、それを発見してお返ししたいということもある。

 ◇死因、死亡推定時期

 死因の特定はできていない。今の時点では全く分からない。(死亡推定時期は)捜査側でどうだと言えない。医学的な見地や状況を勘案して最終的に決めることになる。(美咲さんの)DNA型鑑定は科捜研。

 ◇家族への連絡

 本日(連絡した)。時間については差し控える。物が見つかったとかそういった状況ではないので、直接伺って接触してお話しした。(家族の)様子についてはコメントは差し控える。

 ◇捜索が難航している理由

 場所が急峻(きゅうしゅん)というか、斜度のきつい部分、大きな石がころごろしているとか、危険な場所もある。2次災害、落石の可能性があり慎重にやっている。(初動の対応には)問題なかった。

 ◇死亡断定について1課長としての受け止め

 今後なるべく多くの物、遺体の一部を捜索して、ご家族にお返したいという思い。県警一丸となってやりたい。美咲さん、判断としては死亡しているということで、ご冥福をお祈りしたいと思います。

【北村秀徳、山本悟】




山梨・道志村で発見の骨、DNA型鑑定で小倉美咲さんのものと断定…県警「死亡と判断」2022/05/15 00:51  読売新聞

 山梨県道志村のキャンプ場近くの山中で発見された人の右肩甲骨について、県警は14日、このキャンプ場で2019年に行方不明になった当時小学1年の小倉美咲さん(千葉県成田市)のものと断定したと発表した。DNA型鑑定で判明した。県警は、医師の見解などを踏まえ、美咲さんが死亡しているとの見方を示した。

 美咲さんは19年9月21日、家族や友人とキャンプ場を訪れ、友人を追いかけてテントを出た午後3時40分頃、行方がわからなくなった。

 捜査関係者などによると、右肩甲骨は今月4日、キャンプ場近くの山中にある水のかれた沢で発見された。大きさは数センチ四方で、堆積たいせきした落ち葉や腐葉土の中から見つかり、人為的に埋められた可能性は低いとみられる。県警が細胞核からDNAを採取する鑑定を行ったところ、美咲さんのDNA型と一致した。

 県警は鑑定結果と司法解剖の執刀医の見解を踏まえ、「肩甲骨が生命維持に欠かせないことから、美咲さんが死亡していると判断した」と説明した。

 県警は、キャンプ場の東約600メートルに位置するかれ沢で先月23日、子供の後頭部とみられる骨が発見されたことから、山中の捜索を開始。肩甲骨は上流約300メートル付近で見つかった。

 後頭部とみられる骨は傷みが激しく、個人を特定できる細胞核のDNAは採取できなかった。そのため、母系の血縁関係を特定するミトコンドリアDNA型を鑑定したところ、美咲さんの母とも子さん(39)の親族とみて矛盾しないとの結果が出ていた。

 肩甲骨が見つかった周辺では、ほかに棒状の腕とみられる骨や、美咲さんが身につけていたものと特徴が一致する運動靴やハイネックシャツ、靴下が見つかっている。靴や衣類のDNA型鑑定が行われたが、個人を特定できるだけのDNAは検出されなかった。

 県警は今後も沢周辺で捜索を続け、事故と事件の両面から詳しく調べる。





山梨県警、発見の骨「不明女児」と発表 事件と事故の両面で捜査2022/05/14 20:03  毎日新聞

 山梨県道志村で見つかった人骨について、山梨県警は14日、DNA型鑑定の結果、2019年9月に同村のキャンプ場から行方が分からなくなっている小学1年だった小倉美咲さん(行方不明時7歳)=千葉県成田市=のものと断定したと発表した。山梨県警捜査1課は事件と事故の両面で捜査を続け、美咲さんが死亡に至った経緯について調べる。

 県警などによると、DNA型鑑定を進めていたのは右側の肩甲骨。5月4日に道志村のキャンプ場近くで捜査員らが見つけた。

 県警は今回の発表で肩甲骨について「生命維持に欠かせない部位であり、美咲さんは死亡していると判断した」と説明。死因や死亡時期は不明とした。

 鑑定結果は美咲さんの母とも子さん(39)ら家族にも伝えられた。県警は今後も捜索を続けて残りの部位などをさがし、不明後の足取りの解明を進める。

 同村では美咲さんが当時身につけていたものと酷似した運動靴と靴下も見つかっているが、いずれも個人を特定するだけのDNA型は検出されなかった。

 また、4月23日に発見された頭部の骨からはDNA型が検出されなかったものの、ミトコンドリアDNA型の鑑定で、母方と血縁関係にあることが判明していた。

 美咲さんは19年9月21日正午過ぎ、母と姉の3人でキャンプ場に到着。近くの沢に遊びに行った友人らを1人で追い掛けた後、行方が分からなくなっていた。家族が県警大月署に通報し、県警や消防、自衛隊などが周辺の捜索を続けたが、手掛かりは見つからなかった。【北村秀徳、渡辺薫、山本悟】



山梨・道志村で発見の骨、DNA型鑑定で小倉美咲さんのものと断定…県警「死亡と判断」2022/05/15 00:51  読売新聞

 山梨県道志村のキャンプ場近くの山中で発見された人の右肩甲骨について、県警は14日、このキャンプ場で2019年に行方不明になった当時小学1年の小倉美咲さん(千葉県成田市)のものと断定したと発表した。DNA型鑑定で判明した。県警は、医師の見解などを踏まえ、美咲さんが死亡しているとの見方を示した。

 美咲さんは19年9月21日、家族や友人とキャンプ場を訪れ、友人を追いかけてテントを出た午後3時40分頃、行方がわからなくなった。

 捜査関係者などによると、右肩甲骨は今月4日、キャンプ場近くの山中にある水のかれた沢で発見された。大きさは数センチ四方で、堆積たいせきした落ち葉や腐葉土の中から見つかり、人為的に埋められた可能性は低いとみられる。県警が細胞核からDNAを採取する鑑定を行ったところ、美咲さんのDNA型と一致した。

 県警は鑑定結果と司法解剖の執刀医の見解を踏まえ、「肩甲骨が生命維持に欠かせないことから、美咲さんが死亡していると判断した」と説明した。

 県警は、キャンプ場の東約600メートルに位置するかれ沢で先月23日、子供の後頭部とみられる骨が発見されたことから、山中の捜索を開始。肩甲骨は上流約300メートル付近で見つかった。

 後頭部とみられる骨は傷みが激しく、個人を特定できる細胞核のDNAは採取できなかった。そのため、母系の血縁関係を特定するミトコンドリアDNA型を鑑定したところ、美咲さんの母とも子さん(39)の親族とみて矛盾しないとの結果が出ていた。

 肩甲骨が見つかった周辺では、ほかに棒状の腕とみられる骨や、美咲さんが身につけていたものと特徴が一致する運動靴やハイネックシャツ、靴下が見つかっている。靴や衣類のDNA型鑑定が行われたが、個人を特定できるだけのDNAは検出されなかった。

 県警は今後も沢周辺で捜索を続け、事故と事件の両面から詳しく調べる。





 




 





 

1時間で登れる標高差の目安

・登り=標高差300m前後
・下り=標高差400m前後

登山道によって違うこともある。