第6波のコロナ患者はどんな症状? 島根県195人のデータから見えたのは…2022/01/11 19:24 

BSS山陰放送


第6波ではオミクロン株が猛威を振るっていますが、これまでの患者と症状の違いはあるのでしょうか。

島根県で25日にぶりの感染発表となった去年12月28日から10日までのコロナ感染患者195人全員について、どのような症状が出たのか集計しました。

まず、そもそも症状があるのかどうか、という点。

83.1%の人がいわゆる「軽症」ですが、16.9%の人が「無症状」であることが分かりました。

「重症」の人はいません。

陽性者の濃厚接触者などとして検査を受け、自覚症状がない状態で陽性が判明したケースも多いとみられます。

島根県感染症対策室 田原研司 室長

「第6波は感染力が非常に強いですから、おそらく今までの5波4波の波に比べると、大きな波になると考えています。幸い症状が意外と軽い人が多く、島根県でも重症者ゼロですし、中等症もレベル2になった人はいないので非常に軽症で済んでいます」

複数の症状を訴えた人が多く、一番多かったのは「発熱」の56.9%でした。

続いて「せき」が38.5%。

「咽頭痛」が36.4%。

「倦怠感」が27.7%。

「頭痛」が20%と続きます。

そして「鼻水・鼻汁」が14.9%と、いわゆる風邪に近い症状が特徴的です。

島根県感染症対策室 田原研司 室長

「インフルエンザほどの高熱は出ないんですが、発熱と咳と倦怠感、関節痛といった風邪症状が多いと言われています」

一方で、これまでよく聞かれていた「味覚異常」や「嗅覚異常」は、それぞれ1%にとどまり、確認が少ない状態となっています。

また、「筋肉痛」「腰痛」「下痢」などを訴えた人もいて、多い人では6種類の症状を訴えた人もいました。6割以上の人が複数の症状を訴えてています。

島根県感染症対策室 田原研司 室長

「症状が軽くても咳が続く、微熱がある段階で健康相談コールセンターに電話いただいて、最寄りの医療機関を紹介しますので、積極的に受診、検査してください」




KTNテレビ長崎ニュース
新型コロナウイルス「変異株」対策の切り札になるかもしれません。

長崎大学は11日、天然のアミノ酸「5-アミノレブリン酸」=通称「5−ALA」に、デルタ株を含む4種類の変異株の感染を抑制する効果が確認されたと発表しました。

「5−ALA」は日本酒や納豆などに含まれ、すでに抗がん療法や健康食品などに使用されています。

長崎大学によりますと、培養細胞を使った実験で抗ウイルス効果が示され、「5−ALA」が「今後新たに出現する変異株にも有効である可能性が示唆された」ということです。

北教授は、オミクロン株に対しても原理的には効果があるとみていて、近く実験にとりかかる予定です。

今回効果が確認されたのは、アルファ株、ベータ株、ガンマ株、デルタ株の4種類です。

北教授は、すでにオミクロン株を入手していて、「実験を始めれば数日で結果が出る」と話しています。

オミクロン株対策や新たな治療薬の開発に期待が高まります。





マスク生活や人との接触が減ったことで、ついおろそかになりがちな口腔ケア。口内環境が悪化すると、全身の病気を招く危険があるのだとか。この機会に、これまでのお手入れを見直しましょう(構成=吉川明子 イラスト=若林 夏)

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削る治療の繰り返しで歯を失うことに

人生100年時代といわれる現代ですが、寝たきりや認知症とは無縁の元気な状態を保ちたいもの。そのためには口腔ケアが大きな鍵といえます。

厚生労働省のデータによると、75歳以上の高齢者は、平均16本しか歯が残っていないのだとか。日本人は40代くらいからむし歯や歯周病などが原因で歯を失い始めるといわれます。永久歯は本来28〜32本ありますが、75歳以上になると、約半分に減ってしまうのです。

1960年当時の日本人の平均寿命は男性65.3歳、女性70.19歳でしたので、もし60歳で歯を失っても、昔はそれほど深刻ではなかったかもしれません。でも、男女ともに平均寿命が80歳を超えた今は、歯が減って食事もままならない状態で長く過ごさなければならなくなります。

大人が歯を失う二大原因は、むし歯と歯周病です。みなさんはむし歯になったら歯科医院に行き、むし歯の部分を削って、そこに金属などを詰めているでしょう。でも、だいたいはそのむし歯が再発し、もっと大きく削って埋め直すことに。これを4〜5回も繰り返すと歯が小さくもろくなって、抜かざるをえなくなります。

もうひとつの歯周病ですが、これは細菌の感染によって歯の周りの歯ぐきの炎症が骨にまで及んで骨が溶け、最終的には歯が抜けてしまう病気です。これだけでも怖いのですが、この歯周病菌が歯ぐきから血管内に入り、血液を介して全身に回ることでさまざまな全身疾患に影響を及ぼすことが明らかになってきています。

その代表格が動脈硬化で、進行すると高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などを引き起こすことに。ほかに糖尿病、肝疾患、アルツハイマー型認知症、関節リウマチも、歯周病菌と関連があるといわれています。特に糖尿病においては、歯周病があると糖尿病が悪化しやすく、糖尿病があると歯周病が悪化しやすいという、両疾患の相互関係が明らかになっており、医科と歯科の連携治療が必須となっています。口内環境を整えることがいかに大切かおわかりいただけたでしょう。

みなさんはむし歯や歯周病などの自覚症状がある時に歯科医院を訪れることがほとんどではないでしょうか。数回通えばその部分のむし歯治療は終わりますが、根本的な原因は取り除かれていません。

口腔トラブルを招く原因は大きく3つあり、(1)歯によくない食生活、(2)バイオフィルム(3)口呼吸と唾液の減少です。これらを改善してはじめて根本的な解決が見えてくるのです。まずはあなたの口の中がどのような状態か、次ページのセルフチェックで確認することから始めましょう。

口の中の状態をセルフチェック

●歯の状態

□ 朝起きた時に、口の中がネバネバする

□ 歯磨きした時に、出血しやすい

□ 口臭があると言われたことがある

□ 歯肉にかゆみや痛みを感じる

□ 歯肉が赤い。または黒っぽい

□ 歯と歯の間に隙間ができてきた

□ 歯と歯の間に食べ物が挟まりやすい

□ 歯がぐらぐらする

□ 歯が長くなったような気がする

↑当てはまるものが多いほど歯周病の危険性が高まります

●唾液の状態

□ 口の中がネバネバすることがある

□ 鏡で舌を見ると白いもの(舌苔)がついていることが多い

□ 朝起きた時に口が乾いている

□ 口臭がある

□ 早食いであまり噛まない

□ 食事の時によくむせる

□ 口で呼吸している

□ 舌で歯をなめるとヌルヌル、ザラザラしていることが多い

↑1つでも当てはまる人は唾液の質や状態に問題がある可能性が

参考文献:『ウイルスも認知症も生きづらいのも、すべて歯のせい?』

むし歯を進行させる食事とは

まず気をつけたいのは食生活。人々がむし歯や歯周病に悩まされるようになったのは、加工食品や糖質を多く摂取するようになったからといわれます。昔に比べて軟らかい食物が多く、咀嚼回数も減少しているのは事実。お菓子や炭水化物を一切食べないようにするのは難しいでしょうが、むし歯菌は糖質をエサにするので、糖質全般の摂取を極力控えるのが望ましいのです。

むし歯菌が糖を吸収すると数分で酸が作られ、口腔内が酸性に傾きます。すると歯から唾液中にミネラルが溶け出し、ミクロの世界ではいったんむし歯の状態に(脱灰)。ところが唾液の作用で酸が中和されてくると、ミネラルが再び歯に戻り、むし歯が修復されます(再石灰化)。口の中では飲食のたびにこれが繰り返されているのです。出ていくミネラルの量と戻る量が同じであればむし歯は進行しませんが、飲食回数や糖分の摂取量が多いと、失われる量が過剰になり、むし歯として進行します。

食事は間食を控え、栄養バランスを考えながら規則正しく3食摂る。そして唾液がたくさん出るように食物繊維を多く含み咀嚼回数が増える食材を意識して食べること。ただし、果物は果糖が多いので控えめに。健康のために黒酢を飲む人もいますが、歯のエナメル質に影響を及ぼすので、ストローを使って飲みましょう。

このように、食生活を変えるだけでも、口内環境はかなり改善されます。とはいえ、口の中の細菌をすべて除去することは不可能。もしできたとしても歯を守る善玉菌まで殺してしまうことになるため、歯にいいことではありません。

口の中には「むし歯菌や歯周病菌などの悪玉菌」「歯を守る善玉菌」「どちらか優勢なほうに加勢する日和見菌」の3種類が存在しています。大切なのはこのバランスで、「悪玉菌」1:「善玉菌」2:「日和見菌」7の比率が望ましいのですが、日頃からケアを行い、食生活を改善することでバランスを整えることができるはずです。

続いて気をつけてほしいのは呼吸です。口呼吸をしていると、口の中が乾いて唾液の分泌量が減ることに。唾液には歯や歯ぐきを守り、むし歯菌や歯周病菌などの増殖を抑える働きがあるだけでなく、口臭予防にも。唾液の分泌を保つためにも、鼻呼吸を心がけましょう。特に今のように長時間マスクをする生活が続くと、マスクの中では無意識に口呼吸になりがち。またマスクで口の中が保温され、細菌が増えやすい環境になります。

さらに人との会話が減っていることも口内環境にはマイナス。口周りや舌の筋肉の使用頻度が減り、口腔機能の衰えにつながります。

時節柄、会話の頻度を増やすのは難しいので、私は「waiwaiスマイル体操」をおすすめしています。5分でできるこの運動を日課にすると、口呼吸改善、唾液分泌力向上、咀嚼機能向上といった口周りのことだけでなく、小顔効果、老け顔防止、ほうれい線対策、脳血流改善などにもつながります。私も肌がすべすべになり、首周りもすっきりしました。

また、唾液の分泌を促すには、耳たぶと頬のくぼみ部分の間にある耳下腺を揉むようにマッサージするのもいいでしょう。

舌苔にコロナウイルスを活性化させる物質が

舌で歯をなぞると、ヌルヌルした物質がついていることがありませんか。これは歯の表面に細菌が層状に付着したもので、「バイオフィルム」と呼んでいます。歯磨きなどの自宅ケアだけで取り切るのは難しく、たまってくると歯石になります。歯石は放置すると細菌のたまり場になるため、超音波の機械で取るのですが、たくさんつくと歯を傷つける原因にもなるので、歯石になる前にできるだけ取り除いておきましょう。3ヵ月に1回の頻度で、歯科でメンテナンスするのが理想です。

もちろん、自宅でのセルフケアも重要で、歯磨きが基本。歯ブラシはナイロン製で弾力のあるものを選び、さわってみて弾力がなくなったらすぐに取り換えましょう。歯ブラシを鉛筆のように持ち、歯と歯ぐきの境目に斜め45度に当ててゆっくりと動かし、ブラシの弾力でやさしく磨きます。デンタルフロスと歯間ブラシによるお手入れも忘れずに。フロスは歯ブラシでは入らない、歯と歯の間の汚れを取るもので、むし歯予防になります。歯間ブラシは、歯の根元など隙間が広い部分にたまる汚れのかたまりを取るものです。こちらは歯周病予防にもなります。

歯間ブラシは歯科医院で相談して正しいサイズを選んでください。安価なものは軸の針金がむき出しになり、歯や歯ぐきを傷つけることがあるので、軸がコーティングされているものを選んで。毛がねてきたら早めに交換しましょう。

歯磨きの時にぜひ加えてほしいのが「舌磨き」です。舌には「舌苔(ぜったい)」というコケのようなものがついています。舌苔は細菌を増殖させ、口臭や歯周病の原因になります。最新の研究では、新型コロナウイルスを活性化させ、細胞に侵入させやすくする物質が舌苔に存在していることがわかってきました。舌専用でなくても、歯ブラシでいいので、夜寝る前に、舌苔がついているところを奥から手前に向かってやさしくなでるように動かしてください。

むし歯や歯周病予防のために、自分でできることはまだあります。それはストレス対策と睡眠です。ストレスが深刻になると、自然治癒力の低下や唾液の分泌量減少、強く噛みしめることによる歯やあごへの負担増加などにより、歯周病が悪化する例がたくさんあります。また、睡眠中には体の傷ついた部分の修復が行われるため、十分な睡眠時間の確保も大切です。

信頼できる歯科医院をみつける

実は日本では、むし歯や歯周病などの治療は保険が適用されますが、予防ケアは保険適用外。そのため、むし歯ができたらすぐ削って詰める治療が主流です。しかしそれでは貴重な歯がどんどんなくなっていくことにもなりかねません。

信頼できる歯科医院選びは重要で、すぐに削ったり抜いたりするのではなく、患者の悩みに耳を傾けて疑問や不安に答えてくれる医師を選びましょう。診療方法それぞれのメリットとデメリットを説明し、複数の選択肢を挙げてくれるのがいい歯科医院といえます。

自分の体で死ぬまでずっとつき合い続けるものというと、実は歯だけ。髪は生え変わりますし、皮膚もターンオーバーがありますが、歯は永久歯になると一生変わりません。

だからこそ、改めて歯は貴重なものなのだと認識し、丁寧にケアをしてほしいのです。歯ブラシや歯間ブラシも、多少なりともお金をかけていいものを使い、必要だと判断すれば保険外診療を検討してもよいと思います。

子育てや介護が一段落し、「自分の健康を改めて大切にしたい。自分への投資です」と、私の歯科医院を訪れる人も多くいらっしゃいます。何歳からでも遅くありません。ここでお伝えしたようなケアを始めて、今ある歯を大事にしてください。口腔ケアへの投資は、長寿のためにも決して無駄にはならないはずです。



 





 








産経新聞

新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」感染で、国立感染症研究所と沖縄県が県内の症例で発症までの潜伏期間が3日前後だったとする調査報告をまとめたことが12日、分かった。海外と同様の傾向が国内で確認された。専門家や自治体から原則14日間としてきた濃厚接触者の自宅待機期間の短縮を求める声が上がっており、政府は待機日数の見直しについて検討を始めた。

後藤茂之厚生労働相は12日、記者団に「科学的根拠や感染拡大の状況をみながら考える。検討課題と認識している」と述べた。感染流行の第6波では、急増する感染者と濃厚接触者の現場離脱に伴う企業や組織の事業継続が課題で、特に介護や保育など社会生活に不可欠な業種で懸念が強い。海外では実際に、医療現場の人手不足や鉄道の減便が生じている。

感染研による沖縄での調査結果では、3日までに詳細な情報が得られたオミクロン株感染者50人のうち、感染機会が推定された有症状者17人の潜伏期間は2〜5日間で、分布の真ん中に位置する中央値は3日間。従来の約5日間(最長14日間)より短縮された形で、ノルウェーや韓国での3日前後に近い傾向を示した。

沖縄では医療従事者の欠勤が相次ぎ、医療への影響が顕在化。厚労省は昨夏の第5波で、医療従事者には毎日の陰性確認などを条件付けた上で、自宅待機をせずに医療への従事が可能とした。ただ、沖縄の欠勤者約500人中約360人は濃厚接触者で、実際の運用と乖離(かいり)がある可能性がある。

14日間という自宅待機期間は、新型コロナ流行当初に発症までの最長期間から設定された。12日の全国知事会会合では期間短縮の要望が相次ぎ、知事会長の平井伸治鳥取県知事は「国に働きかけをしていきたい」と述べた。

政府対策分科会の舘田一博・東邦大教授は「14日間は長い。5日間や7日間などを検討するのが妥当だろう。解除時に検査の必要性があるかなど、医療や保健所への負荷を踏まえて走りながら考えていくべきだ」との見方を示した。