性暴力、子どもに被害を打ち明けられたら 相談先一覧2021/04/21 19:10

朝日新聞デジタル


 性暴力によって、子どもたちには癒えない心の傷、いわゆるトラウマ(心的外傷)がもたらされる。その影響はさまざまな形で現れる。

 年齢によっても異なるが、頭痛、腹痛、吐き気などの体調不良▽頻尿、おねしょ▽拒食や過食▽よく眠れない▽ペットをいじめる▽友だちと頻繁にトラブルを起こす▽落ち着きがない▽大人に反抗する▽リストカットなどの自傷行為を繰り返す▽自殺願望・自殺企図▽非行行為を繰り返す▽感情のコントロールができない▽ぼーっとしていることが多い▽極端な自己否定観をもつ▽性的な言動が目立つ――などさまざまだ。

 専門家によると、こうした行動や様子が見られたら「困った子ども」という目で見るのではなく、「トラウマを抱えているのかもしれない」という視点が必要という。

 性暴力を受けた子どもは、自分の性器を触ったり、ほかの人の性器を触ろうとしたりするなどのほか、年齢に不相応な性的な関心や行動をする「性化行動」をとることもある。性化行動は再被害を招きやすい。かつての加害者と同じ性別や年代の人に声をかけられたとたんに、意識や記憶を一時的に失う「解離」状態に陥り、無防備になって被害を受けたり、自分から近寄るような形で被害を受けたりすることもある。SNSで相手を探して関係を持つことも珍しくない。

 被害を受けた子どもは、自分の身に起きたことが「被害」と認識することが難しい上、「人に知られてはいけない」などと思い、自分からは打ち明けられないことが多い。

 子どもの行動や症状に気づいたら、児童相談所やワンストップセンター、精神科などに相談し、適切な対応をしていく必要がある。

 また、被害を告白されたら、子どもの言葉を信じることが大切だ。ただし、その際に根掘り葉掘り聞かない。「よく話してくれたね」「話してくれてありがとう」と全面的に受け止め、専門機関につなげる。

 打ち明けられた大人側がショックを受けることもあるが、否定したり、過小評価したり、なかったことにしたりすることは避けなくてはならない。子どもに安心感を与え、安心して安全に過ごせる環境を整えることが欠かせない。(編集委員・大久保真紀)

性暴力を受けたときに相談できる場所に、ワンストップ支援センターがあります。

◆全国の主なワンストップ支援センターの連絡先

全国共通短縮ダイヤル #8891

北海道  性暴力被害者支援センター北海道「SACRACH(さくらこ)」 050-3786-0799

青森県  あおもり性暴力被害者支援センター 017-777-8349

岩手県  はまなすサポート 019-601-3026

宮城県  性暴力被害相談支援センター宮城 0120-556-460(県内専用)

秋田県  あきた性暴力被害者サポートセンター「ほっとハートあきた」 0800-8006-410

山形県  やまがた性暴力被害者サポートセンター「べにサポ やまがた」 023-665-0500

福島県  性暴力等被害救援協力機関SACRAふくしま 024-533-3940

茨城県  性暴力被害者サポートネットワーク茨城 029-350-2001

栃木県  とちぎ性暴力被害者サポートセンター「とちエール」 028-678-8200

群馬県  県性暴力被害者サポートセンター「Saveぐんま」 027-329-6125

埼玉県  県性暴力等犯罪被害専用相談電話アイリスホットライン 048-839-8341

千葉県  千葉性暴力被害支援センターちさと 043-251-8500

     千葉犯罪被害者支援センター 043-222-9977

東京都  都性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター「性暴力救援ダイヤルNaNa」 03-5607-0799

神奈川県 かながわ性犯罪・性暴力被害者ワンストップ支援センター「かならいん」 045-322-7379

新潟県  性暴力被害者支援センターにいがた 025-281-1020

富山県  性暴力被害ワンストップ支援センターとやま 076-471-7879

石川県  いしかわ性暴力被害者支援センター「パープルサポートいしかわ」 076-223-8955

福井県  性暴力救済センター・ふくい「ひなぎく」 0776-28-8505

山梨県  やまなし性暴力被害者サポートセンター「かいさぽ ももこ」 055-222-5562

長野県  県性暴力被害者支援センター「りんどうハートながの」 026-235-7123

岐阜県  ぎふ性暴力被害者支援センター 058-215-8349

静岡県  県性暴力被害者支援センター SORA 054-255-8710

愛知県  ハートフルステーション・あいち 0570-064-810(県内専用)

     性暴力救援センター 日赤なごや なごみ 052-835-0753

三重県  みえ性暴力被害者支援センター よりこ 059-253-4115

滋賀県  性暴力被害者総合ケアワンストップびわ湖SATOCO 090-2599-3105

京都府  京都性暴力被害者ワンストップ相談支援センター 京都SARA 075-222-7711

大阪府  性暴力救援センター・大阪SACHICO 072-330-0799

兵庫県  ひょうご性被害ケアセンター「よりそい」 078-367-7874

奈良県  県性暴力被害者サポートセンター NARAハート 0742-81-3118

和歌山県 性暴力救援センター和歌山「わかやまmine」 073-444-0099

鳥取県  性暴力被害者支援センターとっとり(クローバーとっとり) 0120-946-328(県内専用)、0857-32-8211(県外可能)

島根県  性暴力被害者支援センターたんぽぽ 0852-25-3010

     しまね性暴力被害者支援センターさひめ 0852-28-0889

岡山県  性暴力被害者支援センター「おかやま心」 086-206-7511

広島県  性被害ワンストップセンターひろしま 082-298-7878

山口県  県男女共同参画相談センター「やまぐち性暴力相談ダイヤル あさがお」 083-902-0889

徳島県  性暴力被害者支援センター よりそいの樹 とくしま 0570-003889

香川県  性暴力被害者支援センター「オリーブかがわ」 087-802-5566

愛媛県  えひめ性暴力被害者支援センター 089-909-8851

高知県  性暴力被害者サポートセンターこうち 080-9833-3500

福岡県  性暴力被害者支援センター・ふくおか 092-409-8100

佐賀県  性暴力救援センター・さが「さがmirai」 0952-26-1750

長崎県  性暴力被害者支援「サポートながさき」 095-895-8856

熊本県  性暴力被害者のためのサポートセンターゆあさいどくまもと 096-386-5555

大分県  おおいた性暴力救援センター「すみれ」 097-532-0330

宮崎県  性暴力被害者支援センター「さぽーとねっと宮崎」 0985-38-8300

鹿児島県 性暴力被害者サポートネットワークかごしま「FLOWER」 099-239-8787

沖縄県  「with you おきなわ」(県性暴力被害者ワンストップ支援センター) #8891(つながらない場合は098-975-0166)





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「大東建託」で壮絶パワハラ 成績が振るわない社員を恐怖に陥れる「低迷管理職 研修」2021/04/22 10:40  デイリー新潮

地主の目の前で…

「大東建託」の支店では、売り上げ30億円といったノルマを達成すると、支店長は1年ずつ定年延長でき、達成できなければ嘱託社員に降格。年収も支店長なら2千万円前後だが、嘱託は300万円がせいぜいという。そのシステムゆえか、支店長までが不正行為に走り――。

 ***

 不正を裏付けるのは「大阪鶴見支店」のケース。同支店の元社員によると、問題のSが支店長に就いたのは2016年。定年間際だった。

「だから、S支店長は更新時期が近づくと、なり振り構わず契約件数を増やし、その座に居座り続けようとした」(元社員)

 支店エリア内の地主宅の隣地が売りに出されたときのこと。元社員は、地主との間で土地売買をまとめ上げ隣地でのアパート経営を持ちかけた。1億円超の案件だ。だが地主に食い込んでいたのはライバルの“大和ハウス”で、地主の娘夫婦は大東建託を煙たがっている。

「地権者が高齢者の場合、相続対象者から“同意書”を得なければならないと内規で定められていました。娘夫婦は到底、それに応じそうになかった。すると支店長は、地主の目の前で娘夫婦の同意書を偽造したのです」(同)

 地主とはいったん契約したが、Sの不正行為がアダとなったか、けっきょく解約。通常はノルマに加算されないケースだが、Sは解約の日付を翌年に繰り越してノルマ達成を装った。更新時期を跨ぐ裏技を駆使し、支店長の立場を維持し続けたのだ。

徐々に精神に不調

 支店長が安易に不正行為に手を染める大東建託では、訴訟沙汰も絶えない。過酷なパワハラで「双極性障害」を患ったなどとして、18年、埼玉県の「川口支店」の元建築営業課長が2034万円の損害賠償請求訴訟を起こしている。

 トップセールスマンとして活躍した時期もある元建築営業課長は、東京都内の支店に異動すると成績が急落。すると、頻繁に「低迷管理職研修」を受けさせられる羽目に。研修はその名の通り、成績の低迷する支店長、課長が集められていた。

「契約が取れない理由や反省などを書いたレポートを前日までにまとめ、一人ずつ報告させられる。その場で、“お客さんの預金額はいくらだ!? 趣味は!?”“お前はお客さんの懐に入り込んでいない!”といった罵倒を延々と浴びせかけられるのです。毎週のように研修に呼び出され、私は徐々に精神に不調を来すようになりました」(元建築営業課長)

「週刊新潮」2021年2月11日号「MONEY」欄の有料版では、支店長の不正行為や管理職が精神に不調を来すほどの研修について詳報する。

「週刊新潮」2021年2月11日号 掲載




「入管法改悪に反対」 弁護士らが都内でデモ行進2021/04/21 21:20  朝日新聞デジタル