三重県尾鷲市と徳島県阿南市にある地底の地層から、約2000年前の津波で運ばれてきた、砂や石などの津波堆積物を、高知大などのチームが発見した。

 阿南市の蒲生田大池と尾鷲市の須賀利大池の底から過去3500年分の地層を採取。ともに現在の海岸線から最短で約100㍍の場所にある。池で見つかった津波による砂の層はそれぞれ1層だけで、炭素の年代分析から約2000年前と推定した。

 チームはこれまで、大分県佐伯市や高知県土佐市の地底でも同じ時期の津波堆積物を発見している。特に土佐市の約2000年前の堆積物の層は厚く、古文書などから過去最大とされてきた宝永地震(1707年)を上回る「超巨大津波」の存在が指摘されていた。

 今回の成果は、この津波の地域的広がりを示唆し、国が西日本の太平洋沖に延びる海溝「南海トラフ」沿いで想定する津波高を引き上げる根拠にもなった。

 南海トラフでは100年周期で大地震が起きている。岡村真・高知大特任教授(地震地質学)は「宝永地震を超える津波が起きた証拠が東西の広範囲で見つかった。過去にこうした大津波があったことを教訓に、防災に生かさなければいけない」と語る。
【毎日新聞】




◆管理人は、次の南海トラフ地震は、2000年前と同規模でスーパー巨大地震であると考えている。

場合によってはその時には、特別警報に値する最大最強の台風がこの日本に来るか、それとも上陸したか頃、若しくは去った後に地震が発生することも予測される。


 どのような状況においても、諦めずに避難をして欲しいと願っています。


 台風などで避難勧告や避難指示が出た場合は、早めの避難行動をし、高台など高い場所で丈夫で安全な場所へ移ったほうがよろしいでしょう。なるべく土砂災害などの危険性のある地域などへの避難はしないでください。それでも避難しなければならないのであれば、鉄筋コンクリートの建物で2階以上に避難してください。この場合の話は、津波が来ないことを前提しています。



 これからの気候変動にも要警戒をしながら安全な行動を取るようにしましょう。