プロボノとはラテン語の「プロボノパブリコ」(公共善のために)が語源。数年前からビジネス用語として耳する言葉。
専門スキルを生かして、アフターファイブに特定非営利活動法人や社会起業家の支援を行うボランティアのことで、従来のボランティアと違うのは、本業で培った高度なスキルを生かして貢献する点。



これを復興支援に生かせるのではないだろうか。
災害NPO法人が増えるなか、人材不足やスキルを持った人を集めるのも容易でないところもあるだろう。それをこのプロボノを利用してできないだろか。
復興する場所にいなくても自ら持つスキルを使って支援する方法はできないだろうか。また現地に赴いて足らない部分を補う方法もできないだろうか。


高度なスキルも持つ人の能力を借りて、地元の活性化にも繋げる必要もあるし、そういうことから学ぶ機会を設けていくことで互いの成長につながるのではないか。企業も社会的責任だけではなく、人材育成にもつながるし、異業種交流にもなる。若者のなかには、コミュニケーションの苦手な方もいますが、このような経験を通して克服することもできることでしょう。



しかし一番大切なのは、「愛」を届けることではないだろうか。被災者すべてにはできなくても、ある場所で困った方々がいたなら、そこで助けるのがもっと大切ではないでしょうか。



あらゆる分野で被災地に必要なことをすることは、復興の助けにもなるし、自立ができるように地元の活性化や雇用促進にもつながることは間違いない。



行政がすべての社会的課題を解決することがむずかしいとき、特定非営利活動法人や社会的起業の重要視されている。立ち上げ時や資金難、運営方法、被災者相談などの解決に、プロボノは大きな力となるだろう。

ただ一つだけ助言すべきことは、自分の考えを押しつけないことだ。特に被災者の方々は、個々の問題もあり、まだ立ち直れない方もいる。そのような方に対しては、寄り添いながら事を一緒に進めていく必要がある。そしてその方の時間(とき)の流れで支えてほしい。そうは言っても難しいでしょうが、大丈夫です。