「この地域で生きていく」に参加してきました。
あらためて「普通」この言葉の重みを感じました。僕がまだ健常だった頃にやっていた事は身体に重いハンディキャップをもった人達にとっては特別な事だったんだと。僕自身下肢麻痺というハンディキャップ負って初めて感じ、今ではそれ(普通)を求め続けて活動をしている。けれども今現在健常な人達は気づいていない普通に出来るという事がどれだけ幸せな事なのかを。「この地域で生きていく」この上映会に参加した人達はきっと何かを感じたと思います。そしてその中には自分に出来る事は何かないかと考える人もいるかもしれない。
今そこにある困難を乗り越えようとした時、その困難があまりにも大きいために自分達だけでは乗り越えれられない、助けて欲しいけど自分達の困難を他の誰も知らないから助けをかりる事も出来ない。そんな状況なのかなと感じました、だからこのような上映会を開催して多くの人に自分達の事を知ってもらい、理解してもらって共感してもらい協力してもらう。重症心身障害児(者)にとって医療的ケアは重要です、でも医療的ケアの整った施設はそんなにはありません、もちろんこの島田市にもありません。義務教育の辺りまでは大きな施設があったとしてもその後のものがない、その後は家族が身内が看る事になる、その時その家庭はその子はどうなるのでしょう。生まれてからずっと限られた人としか接した事がなく他人との触れ合いもない。それがその子の人生?それがこの家族?違うと思います。
今そこにある困難を乗り越えるために必要なのは施設なのでしょう。でも長い目で見れば施設ではなく自宅で生活する事なのではと思いました。それがこの「この地域で生きていく」という上映会の最後に目指すものなのだと思いました。こうして考えていくと僕達の目指すパーソナルアシスタンス制度はこういった人達のためにもなるのではと思います。

