「わたくし、そろそろ新しいステージに向かおうと思うわ」


「百万回中、あと何万回か忘れちゃったけど」

「立派なレディになる為の修行中なの。」 



「ご主人や」


「ナマイキな小娘には」←家内の事です(;´∀`)


「良くして貰ったわ。」

「日向ぼっこポイントも有ったし」

「暑い夏も」

「涼しく過ごせて」


「寒い冬も」


「ヌクヌクしたし」


「ご飯は美味しかったし」


「食後の運動にも付き合ってくれた。」


「いろんなコスプレさせられたけど」


「おかげで?雑誌にも載せてもらったわ。」


「ご主人に貰われて2年間」


「とっても楽しく快適に過ごせたわ」


「もっと一緒に居たいけれど」


「お迎えが来たみたい」


「今度、皆様にお会いする時には」


「女に磨きをかけて」

「今以上の淑女になっていると思うわ」


「楽しみにしてる事ね。」



「でも、急に居なくなったら、ご主人も小娘も皆さんも寂しがると思うから」



「しばらくは、見守っててあげる。」

「しっかり見てるんだから、サボるんじゃないわよ?」


「…じゃぁね。」

「バイバイ…」







四月某日、看板猫のチョコが虹の橋を渡りました。
獣医さん曰く、心臓が原因ではないかと仰りました。
ヒキコモリ生活が長く、でっかい図体でしたからね。

セッカチで、暴君で、人見知りで、抱っこ嫌いなチョコ。
大きくて、腹ペコで、フワフワで、寂しがりやで、私達の大好きなチョコ。

ありがとう。





余談

チョコ姐さんの忌明けと、家内の出産予定日が重なっています。

人間道に転生してくるつもりでしょうか