サヘル・ローズさんの講演会に行ってきました。

サヘル・ローズさんは、イラン出身のタレント、俳優。戦争や差別の問題についてもさまざまな発信をしています。SNSでフォローして、好感を持っていました。

今回はお話しを直接聞ける貴重な機会と思い、申し込みました。


サヘルさんは、イランで生まれ、戦災孤児になり、養子として引き取られた母親とともに8歳で日本にきました。

日本でもさまざまな困難を経験しています。

https://www.zenrosai.coop/anshin/anshintalk/furusato/furusato18.html


平和な日本で暮らしている人にとっては、信じられないような壮絶な生き方をしていますが、それでも彼女は養母に引き取られて愛情を受けて育った自分は幸運な方だと言います。家族と平和に暮らしていることは決して当たり前のことではないのです。

また、一見平和な日本にもいつ戦争に巻き込まれていくかわからない危険や、差別や偏見、心の貧困の問題が深刻であることも訴えていました。


幼い頃に親の愛情のない状態で育ってしまうと、心の部品をなくしたまま成長してしまう。自分自身も今でもギリギリのバランスで生きている。彼女にとって世界で今も戦争が増え、難民が増え続けていることは、他人事ではないと感じているそうです。


壮絶な戦争の体験について、これまで自分の親以上の世代の人から聞くことしかなく、この頃はそのような機会もほとんどなくなっていたのですが、自分と近い世代の方からの現代の戦争体験は心に迫るものがありました。


講演会の後、サヘルさんと高校生のパネルトークがありました。この講演会は高校生が中心に活動して開催されています。

トークの中で、進行をフォローしたり、高校生の緊張をほぐそうとしたりしているサヘルさんの優しい気遣いとがんばっている高校生の姿も心温まるものがありました。


サヘルさんは、活動が素晴らしいだけでなく、明るくて気取ったところが全くなくて、チャーミングな方です。ますます好感を持ちました。今後の活動にも注目していきたいです。


終戦記念日の翌日というタイミングでとても貴重で素晴らしい会に参加させていただきました。ありがとうございました。