霧ヶ峰のニッコウキスゲもうすぐ、この花の短い季節がおとずれる。 7月中旬のわずか一週間だけ広大な高原を埋めつくして、人々で夏山がにぎわい出す頃にはもうしぼんでしまっているごく小さなユリ科の花。 しのつく雨と濃霧をかきわけてたどりついた場合にかぎり、一面に黄色くあかりが灯されたようなうすくらがりの高原のたたずまいをようやく見せてくれる。 小さくてもいのちの香り高い花です。 (2004.07.10.)