整形外科に早めに到着した
午前9時前だったので、入口のドアは閉まっていた
受付簿に自分の名前を記入した
かなりの人が、椅子に座って待機していた
座る席がないので、廊下の階段で待機しようとした
目の前にいた、中年の女性が声をかけた
「よかったら、座ってください」
「廊下の階段で大丈夫です」
「駄目です。是非、座ってください」
かばんに取り付けた、「ヘルプマーク」が目に入ったのか?
折角の有難い行為に甘んじて、咳を譲ってもらった
世知辛い、冷たい世の中に、こんなに心優しい女性がいる
この女性も、整形外科に通院している
リハビリ体操が始まった
同じ時間帯に、話好きの男性がいた
私の席から、離れていたが、話し声が聴こえた
リハビリ体操が終わった
会計を早く済ませたいので、階段で下りた
手すりにつかまりながら、ゆっくり歩いた
話し好きの男性が、足早に、階段を下った
私から見たら、姿勢もよく、極めて健康的な人に見えた