PRKのデメリットはこのブログにも書いてきましたが、


① 術後2~3日は痛みがある。(痛みの感じ方には個人差がありますが、1~2日   は仕事などは困難)

② 視力の安定までに時間がかかる。(1週間くらいで車が運転できる0.7~1.0くらいになる場合が一般的だが、これも個人差がある)最終的な視力の安定には3~6か月かかる場合もある。

③ ヘイズ防止のため術後の紫外線対策が必要。(私の主治医は目薬で大丈夫と言われていますが、用心に越したことはないでしょう)


他には、ホームページによると「近視の戻りが起きやすい」というのもあります。これは主に強度の近視だった人の場合のようです。ちなみに私は0.05程度でしたが、「中程度の近視」と言われました。


普通にネットで調べていれば、この術式を好んで選ぶ人は少ないと思います。それくらいPRKに関する多くの記述は消極的なものが多いです


だいたいは角膜厚が足りない等でレーシック不適応になった場合か、格闘技などで将来フラップがずれる可能性のある場合「しぶしぶ」選ぶという感じがします。


だれだって痛くない方がいいに決まっているし、学生さんでも社会人でも、主婦であっても2日位寝ておかないと、と言われると、わざわざこちらを選ぶことはないというのは当然です。


私も最初はやはり「レーシック」を考えていました。そして、検査の結果は「レーシック適応」だったのです。


私が選んだクリニック(ここに決めるまで徹底的に調べました)の先生は、とにかく「安全が第一」というお考えの方で、検査結果がよほど良くないと、レーシックは勧められません。


それだけレーシック(といっても術式はいろいろありますが、広義の)は目への負担が大きいということなのです。


今はさまざまなレーシックに関するページがありますので、このページにはなかなか行きつけないかもしれません。レーシック関係のページはかなり読ませていただきました。


私のこのブログを読んでいただいている方も、相当慎重に情報を集めていらっしゃる方だと思います。

私は特定の眼科やクリニックを勧めるためにこのブログを始めたわけではないのですが、

このページhttp://lasik-faq.jugem.jp/?cid=8 を一度ご覧ください。


他のレーシック関係の情報とは内容がかなり異なっていると思います。


とにかく、この先生はレーシック、PRKそれぞれの長所・短所、心配なことなどを本当に誠実に話して下さいました。その上で彼ははっきり「僕はPRKを勧めます」とおっしゃっています。


PRKは表面照射系で、角膜上皮という痛みを感じる場所を除いてレーザーを照射し、上皮の再生を待つものです。上皮を取り除くとはいっても、点眼の麻酔をし、目の上を少しこすられている感じ(痛みはありません)がするだけです。フラップを作るために眼球を強く固定するということがありません。


そして上皮は再生する、というところが重要です。ただし、再生するまでは麻酔が切れると痛みがともないます。(だいたい3~4日で再生)レーシックの術後、痛みがないと言われる(実際にはある人もいるようですが)のは、フラップを作る層は痛みを感じない場所だからです。そしてその層は再生能力はありません。


レーシックではフラップを作る際の目への負担が大きく、後に網膜剥離を起こした人や、飛蚊症に悩まされる患者さんを見てこられたために、レーシックはよほど目の状態が良い人にしか施術されないとのことでした。


このあたりの基準も相当厳しいようで、私と一緒に説明を聞いていた方は、レーシックを強く希望されていましたが「あなたにはレーシックは勧めません」(角膜厚や細胞数は問題なかったようですが、網膜の状態が良くなかったとのことです)ときっぱり言われていました。


私には「あなたの網膜の状態は100点満点です。私の妻もこんな状態だったので、レーシックをしましたが、他のスタッフの人は皆PRKを受けています。私の日頃の話を聞くと、やっぱりPRKの方がいいと思うんでしょう」とおっしゃいました。


適応検査の後、そのように一人一人に丁寧にお話してくださいますし、素人の基本的な質問にもしっかり答えて下さいます。そして、その後一切手術を勧めたり、電話があったりもしませんでした。


私はそれからしばらくまた情報集めをし、納得した上でクリニックに自分から電話を入れ、手術日を決めました。


※2000年1月、PRKは厚生省(現在の厚生労働省)より認可を受けましたが、レーシックは厚労省の認可を受けていません。


http://www.la-sik.com/lasik/excimer.html

このページを読むとよくわかりますが、引用しますと「エキシマレーザーは、日本では2006年まではPRK


手術に限り、医療用具として認められていたのです。よく他のレーシックに関するサイトには、『2000年


に厚生省にエキシマレーザーによるレーシック手術が認可』と記載されているのもありますが、厳密にい


うと間違いです。レーシックは手術法としても厚生労働省には認可されていませんし、エキシマレーザー


もレーシックに使用する医療用具としては、承認されていなかったのです。」


またこんなページもあります。


めだまカフェ「近視手術、突っ込んだQ&A」http://homepage2.nifty.com/medamacafe/J/lasik_q_a.htm


ここにはアメリカ空軍で認められているのはPRKのみで、レーシックは認められていないとのこと。


まあ、アメリカの軍に入ることはありませんが、これはフラップのずれの可能性もあるのでしょう。


(ちなみに日本の航空会社ではPRKもだめなんだそうですが)


私は決してPRKを勧める、というわけではないのですが、PRKは「レーシックを受けられない人が仕方なし


に選ぶ術式」というのは少し違うんじゃないかな、と思うわけです。