最近姉から聞いた話。






先日、姉の学生時代の友達の
お父様が亡くなられたらしく、
何年も疎遠になっていた友達の家の
お通夜に行ってきたらしい。






その友達の家は
従兄弟やら親戚やらが仲良しで
お祭り好きでいつも賑やかな家。
学生時代の姉が遊びに行くと
家族みんなの友達のように
気さくに接してくれる本当に明るい家。




姉の友達も太陽みたいに明るい可愛い人で
若くしてすぐに結婚出産し、
その辺りからは姉も仕事があったので
疎遠になっていった。





噂で数年前に離婚したことを聞き
姉は少し心配していた。
そしてお父様の訃報。





しかし
お通夜に行くと
相変わらず賑やかな家で、
友達は昔とちっとも変わってなかったそう。






お父様はお祭り好きの明るい人。
お酒が大好きで
大好き過ぎて肝硬変になり、
入退院を繰り返していたが、
家族に止められもそれでもお酒を飲み、
肝硬変が悪化して亡くなられた。






しかし
最期は苦しまずに亡くなったという。
家族と話している最中に
すーっと亡くなったと。





60代で亡くなるのは
今の時代にはまだ若いと言われる。



だけど
その話を聞いて
私は大往生だなぁと思った。






愛する娘と孫が家に帰って来て
賑やかな家族に囲まれて
大好きなお酒を限界まで飲んで
家族の中ですーっと亡くなる。






こんな幸せな人生
素敵だなぁ。





亡くなったお父さん、なんかいい顔してたって
お通夜帰りの姉はそう言った。






私の母は
ガンを患ってから手術を受けまくり、
最期まで苦しみぬいて
医者を恨みながら若くして亡くなった。






幼い私は
怖くて仕方なかった。





心屋を知った今では
あれはあれで
母なりの壮大なコントをやりきったってことだったのかなとも
思えるようになったけどね。
あの頃の恐怖はまだ消えないよね。





できれば
残される側としては
せめて苦しまずに、と思うのは当然だよね。





最期は選べないのかもしれないけど、
いつ死んでも
あの人はあれで大往生だったよねと
思われるように
いろんな人に
いっぱい迷惑かけていっぱい心配かけて
いっぱい頼って
ワガママなほどに
好きなことをいっぱいやりたいと思う。





やっぱり
今幸せを感じられる人は
いつ死んでもいい顔だろう。
いつが最後かわからないもん。
いつかの幸せより
今の幸せを。

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