病院勤務時代、ありがたいことに緩和ケアの看護外来を担当させてもらってました。

 

癌闘病中の患者さんが受けられる診療科の診察の前や診察後に

こころのケアとして、看護カウンセリングを行うのです。

 

「こないだの採血の結果、なんて言われるかなぁ。腫瘍マーカー下がってくれてたらいいのに。」

とか

「もう治療やめたい・・・。でも先生も一生懸命やってくれてるから、よう言わん。」

とか。

 

診察前にいろいろ吐き出されます。

患者さんが考えておられること、情報の整理を一緒に行って、いざ診察室へ!てな感じで、送り出していました。

 

診察が終わってから、看護カウンセリングに来られる患者さんは

 

「今の治療、効いてないんやて。次の抗がん剤の説明聞いたけど、効くんやろか。それが効かんかったら、どうなるん?」

「今は落ち着いてるみたいやねんけど、もう、いつ再発するんやろかって、いっつも不安やねん。」

 

こんな声が聞かれていました。

 

私は、その患者さんが感じておられること、不安な思いを受け止め、その患者さんがとにかく話したいという状態であれば傾聴に徹し、言葉かけはいらないという方もおられましたので、その時は静かな環境を提供する、そんなことをしていました。

 

その看護カウンセリングで、どんな患者さんも表情が穏やかになって、お部屋を出ていかれる方法がありました。

 

それは

 

呼吸

 

です。

 

“今”というタイミングで、一緒に呼吸をするのです。

 

初めは、みなさん驚かれます。

 

“呼吸?・・・してるで?”

 

そうですよね。呼吸をしなければ生命を維持することはできません。

無意識に、呼吸していますよね。

 

これを意識的にするのです。

 

私の誘導で、呼吸法をやってもらうと

 

「今までこんなにゆっくりとした呼吸を意識したことがなかった。」

「すごく気持ちが落ち着いた。不思議。」

 

とみなさん驚かれるのです。

 

人間が無意識に行っている一日の呼吸の回数は、約2万回にもなります。

 

これを意識的にやるのです。

 

できるだけ、深く長い呼吸がおすすめです。

血流がアップし、免疫力も上がります

 

そして「幸せ感を呼ぶ」脳内ホルモンが分泌促進されるのです。

 

代表的なものに

 

エンドルフィン

セロトニン

ドーパミン

オキシトシン

 

などがありますよね。

 

呼吸をして幸せ体質になる

 

呼吸が浅いと、酸欠状態になって、全身の機能も低下してしまいます。

 

呼吸は、生命の柱。

呼吸を意識的に行うことで、エネルギー、氣を高めることができます。

 

ということは、生命力を上げることにつながります。

そして、心が安定します。

呼吸で心を整えることができるのです。

 

私たちは生活を送る上で、個人差はありますが

何かしらのストレスを抱えて日々を過ごしています。

 

不安になったり、ネガティブなことを考えたり

そうすると、毒がたまってきます。

 

その毒がたまると、生命のエネルギーが低下してしまいます。

 

なので、呼吸でデトックスするのです。

 

そしてまた新しいエネルギーを取り入れる。

意識的に行うことで免疫力を高めて、ストレスを感じにくくすることが期待できます。

 

特に吐く呼吸で、副交感神経が優位になり

リラックス効果を得やすくなるので

丁寧に吐き出す、その時にデトックスしたいものをすべて吐き出すようにすると

すっきりしますよ。

 

これからの不安など、どうしても拭いきれなかったり、不安を完全になくしてしまうことは難しいとは思いますが、意識した呼吸をしていると、意識が呼吸に向きますので考えない時間がもてます。

 

脳が休まります。

脳がまるでマッサージされているかのように

心地よさを感じることができます。

呼吸瞑想ですね。

 

普段、何気なく行っている呼吸を意識して行ってみるのはいかがでしょうか。

いつでも、どこでも、1日1回でも何回でも、手軽にできる呼吸を意識してやらないのは

もったいない!!

 

よろしければ参考にしてくださいウインク

    ダウン

キラキラ(簡単な)

呼吸法のご紹介キラキラ

 

ますは、体の心地よいところを軽くほぐして

(肩まわり、首まわり、腰回りなど、支障がない範囲で)

 

椅子に座っているのであれば

足の裏は床にしっかりとつけて

お尻が椅子の座面に安定するように座って

 

床の上に座っている場合は

安定する楽な姿勢で座って

 

背筋はできる範囲で伸ばして

肩は下げて

手は膝の上でも、太ももの上でも、楽なところにそっと置き

手のひらは、上向きでも下に向けても、お好みで

軽く目を閉じるか、薄目でどこか一点をぼんやりとみつめて

 

体勢が整ったら

呼吸に意識を向けると、脳に伝えて

 

ますは息をすべて吐ききって

鼻からゆっくりと吸って

吸いきったらゆっくりと鼻から吐き出す

これを何度か繰り返す

 

鼻での呼吸が苦しければ、お口での呼吸でもOK!

 

余裕があれば、口角を上げてニコニコ

自律神経を整えてくれます。

 

呼吸と仲良くしましょう照れ




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