体調の悪い彼から「裸体の画像が欲しい」とメッセージが届く。
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昔、初めて「好きかも」という男性と仲良くなった相手は、いわゆるお金持ちのボンボンくん。
ボンボンくんとは、「お付き合いしましょう!」というスタートもなく体を重ねる関係に。
始まりもない関係は、終わりがいつ訪れてもいい。
そしてボンボンくんのお誕生。
来ているセーター、私とは一桁、いや二桁違う時も。
プレゼントできるものなんてない!!
でも、ボンボンくんの好きなもの!渡したいなって思った。
ボンボンくんは車好き。
愛車はポルシェ。
車のことは詳しくないけれど、ポルシェの中でもレアだとか。
今と違ってネット通販なんてない中、そのレアなポルシェさがしへ。
もちろん、本物なんて買えない。
玩具屋さんへGO。
そう、「プラモデル!!」
偶然にもレアなポルシェがあった。
プラモ制作、結構楽しんだ。
そして渡したら、びっくりするほどの喜び。
なんとなく一年はその喜びは続いた。
それから二年後、浅はかな意図を持ってのプレゼントはイマイチとなった。
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親戚の子からのプレゼントリクエスト
時計
ブランドロゴがバーンと一面にある時計
これじゃ、肝心な時間が見えないでしょ!
と、同じブランドで数字が見やすい時計を渡したら、全く喜んでもらえなかった。
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純粋に相手が好きなものを渡す
って簡単なようで難しい。
私の思い
といえば綺麗なようだけれど
エゴの声
でしかない。
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アラフィフ女子
自撮りの裸体
でっかいでっかい抵抗はある。
が、アラフィフの人生経験、
それはエゴだと知る。
彼の好きなもの、欲しいもの。
エゴを通さずに送ってみた。
エゴのない愛の心で。
体調の悪さからいつもとは違う不安げな彼が伝わってくる。
はやく元気になあれ。