彼は途中、イッテ!とささやく。
私は彼の作る波の中からイクを待つのではなく、積極的にイクを掴みにいく!ということを彼は伝えているのだろう。
慣れない時は、ひとりイク姿を見られることに戸惑いもあったけれど、イク瞬間を一緒に見てもらう快感に変わっていった。
まるでワークのように、彼は次々課題を出してきた。
キスの途中、イッテと囁く。
愛してると伝える中で「イッテ」と囁く。
愛してるという、これまで伝えるだけで精一杯の言葉。
そんな中愛してる思いを見つめて伝える。
これまでは目を瞑ることでイクことができていた。目を見開いた中。彼の瞳を見つめ、繰り返す「愛してる」がイクを誘い出す。
今度は逆に彼の言う「愛してる」と受け取った時に「イッテ」という。
彼の瞳を見続ける。瞳の中に吸い込まれていく中、愛してるが私の呼吸を荒くする。そしてイッタ。
彼の瞳を見つめれば、彼の瞳の中には、星が煌めくよう。
星に見惚れ、彼の瞳に吸い込まれた時にイッタ。
愛することは、どれだけ純粋に伝えられ、どれだけ純粋に受けとめることなんだと思う。
ノイズの無い愛は、瞳に全てが映し出されている。
愛し合うふたり。
答えはない
答えは愛し合う二人が創り出していくのだろう。
愛のレベルを上げながら。