彼とのセックスは、これまでに感じたものとは、全くの別ものだった。

 

平日、土日という曜日も関係なく、多くの人たちが働く日中。会えば最低3時間は、肌と肌を重ね合う日々が続いた。

 

そして長いメッセージが送られてきた。

 

『動物、植物のイノチは、次の世代のイノチを産み育てるためのもの。セックスして子供をつくる動植物の使命。

 

使命が終われば、多くの動植物は、次の世代を産み育てた段階で、死んでしまう。

 

私たちに与えられるすべてのエネルギーは、性のためのエネルギー。

 

が、人間は、次の世代を産み育てても、イノチが続くという奇跡を得ている。とはいえ、それが人間の悩みともいえる。

 

次の世代を産み育てた後、どう生きるのか?

 

私たちに与えられる性エネルギーとどう向き合い、どう活用するか?

 

という面から見ると、エネルギーの循環、螺旋状の進化の視点を取り入れる必要性がある。

 

性エネルギーは、イクという直線的な面と、循環して満ち足りるという面とがある。

 

直線的な快感と循環的な快感。

 

イノチを産み終えた後、大事なのは循環的な快感では?』

 

 

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 15年以上前でのセックス、出産経験で感じた最高は精子が体に残った時の快感だったようにも思う。

 

セックスを終えた後、離れても相手を感じる精子。精子は愛にも感じた。

 

今の快感に精子はない。射精へのイク一瞬の快感ではなく、ずっと私が欲すれば喜ばせてくれる。どこまでもどこまでも深く長く。

 

そこには性に対する探求もあるけれど、とにかく一緒にくっつき、どこまでもひとつになりたいだけでもある。

 

いつもは頭によぎる「これさえ終わったら」という、その後の1人時間こそが「私らしさ」だった。でもなぜか彼とのセックスはいつまで経っても終わりたくない。

 

その後の楽しみが見つからないようにも思う。

 

アラフィフ、セックスレス15年、まさかのセックスにハマっちゃってる。