幻の片思いの好きが消えて

24時間もたたないうちに

 

彼とは肌と肌を重ねていた。

 

セックスレス15年のアラフィフ

全く関係なかった。

 

若さの消えた恥じらい

片思い中にずっと感じていたけれど

目の前の無我夢中な現実に

そんなのはどうでもよかった。

 

ディープキスで感じた柔らかさは

肌も柔らかくて

優しい人を感じた。

 

今、こんなに彼を愛してる

と言える体になったけれど

 

それは

はじめて抱き合った時から変わらない

とあの時の体も思い起こせばそんな気もする。

 

セックス自体は

「興奮」

でしかなかったように今思う。

 

それは本当に嬉しくて

じゃれあう2人みたい。

 

彼とのセックスの始まりは

「あなたを輝かせたい」

から。

 

それにセックスが近道。

 

一つ間違えれば怪しい言葉。

とはいえ今の私の輝きにセックスが必要なのは

私も感じていた。

 

お互いのはじめてのセックスは

今思い返せば

まどろっこしい言葉で

結ばれる当たり前の言い訳を

必死に語り合っていたように思う。

 

あなたとキスする時

熱い吐息を感じる

 

とはじめから、

彼は言っていた。

 

私にとっては無意識だけど

体からの彼への熱量はリアルだったのだろう。

 

体は求めあう。

でもついていかない心と態度。

 

次に会う目的探しに

私も楽しかったな。