昔のある日、往診の患者さんからのお話し。 

昔、午前中、往診中の80代 患者様女性(糖尿(DM)ありが薬物のみ)から、「 先生、足から水が出るんですが!」と連絡がありました。皆さんそんな経験ございますか?僕も現場に行くまで、少し汗が出ている程度か、大げさに言っているのだろうと思っておりましたが、実際、行ってみますと、ビックリ、本当に、両方の下腿からジュワジュワと水(体液?さらさらしていました。)が出ていました。診た一瞬で、根拠がないけどヤバイと思いましたので、接骨院の治療範囲外ですので、お医者さんに診てもらって下さい。と伝え、いつも通り、腰の施術と下腿をタオルで巻いてあげて帰りました。

 その2日後、お亡くなりになりました。その後、先生、『腰が痛い』から往診』、『足が急に痛くなり、腰が痛いので往診』 に伺った2名様 男性、明らかに苦しんでおり(一人は、救急車ものでした、) 『 お医者さまに診てもらって下さい。 』と無難な腰の施術をした後、帰りましたが、一人は、数週間後亡くなりました。もう一人は、当日、入院後数日で亡くなりましたが、双方、奥様が当院患者さまだったで、丁寧なお礼とご挨拶を頂きました。

 これらの患者さんの共通の病名分かるでしょうか?

答えは、『 末期ガン 』で、さらに、本人に告知なし、です。ので、問診で癌であることは分かりません。

なぜ、下腿から水が出たかと言いますと、肺に水が溜まっていたらしく、吸収できない水が行き場をなくし、下腿から出てきたみたいです。

 昔の方は、「俺が治すから病院や、他に行くな!」と言っていた無責任な自信家がいたようですが(今もいるかな?)、命の問題ですので危険です。キチンと業務範囲と自分の技量を客観的に診るようにしましょう。 でなければ、個人の問題だけではなく、柔整師全体の質が問われてしまいます。ご注意! でも、なぜ、当院に往診?