3月末日にて会社を退職とあいなった。

 

58歳であるので、定年退職というわけではない(会社の規程では定年は60歳)。

 

定年以前に退職となる場合は大雑把にいうと3つ。

1、自己都合退職・・・社員の都合による退職

2、会社都合退職・・・会社側の都合で社員に退職を促し、社員が同意した場合の退職

3、解雇・・・会社側が一方的に労働契約を解除することによる退職。

 

わたしの場合は2にあたる。

 

会社都合退職というと悪いイメージもある。例えば、人員削減による希望退職とか、いわゆる肩たたきと呼ばれるもの、不祥事による退職ながら解雇では退職金が出ないので会社が退職を促すというのもある。

 

まあ、ここに公に書くくらいであるから、後ろめたい事由による退職ではないのである。

 

来年度から社内監査役に就任することになったからである。

 

社内監査役というのは、会社の役員であるけれども、取締役の業務執行、会計上の不正がないかを監査する役職。

 

わかりやすく言えば、刑事ドラマなんかで最近よく出てくる監察官みたいなもので、組織内部で不正が行われていないかを監視する役目。なんか、刑事ドラマの中では嫌われ者となっている場合が多いのだけれど・・・。

 

そういった独立的な立場ゆえに、監査役は他の役職(他の取締役や従業員)と兼職ができない。監査する人と監査される人が同一人になってしまうからである。

 

なので、監査役になるにあたっては従業員を辞める必要があるので、退職願を提出して3月末で退職ののち、4月1日から監査役就任となる。

 

監査役の話を受けたのは、骨髄線維症という病気を患っていることが大きい。

 

収入という面ではいまの役職よりも下がるし、ここで一旦退職金を受け取ることになるので、退職金額も下がる。役員であるという名誉を得るということもあるかもしれないが、わたしは名誉とかは別にこだわらない人間。

 

骨髄線維症という病気で、だんだんと貧血は進行するし、消化器にも影響があり、静脈瘤や大腸炎による出血などで、年一回は入院している状況。

 

現状の職務のプレッシャー(目標数字や部下の統率etc)はかなりキツイことから、数年前から職務の変更(ぶっちゃけ降格希望)を役員に願い出ていたが、ずっと却下され、昨年には「あと1年だけ続けて」といわれたのである。

 

そして1年後、降格ではなく役員登用という提示をいただいた。これはとてもありがたい条件であり、わたしとしてもこれ以上は考えられないため、ありがたく受けることにした。

 

会社の業務監査、会計監査という重大な仕事をしなくてはいけないものの、数値目標の達成や人事・部下統率のプレッシャーから解放されるのは大きい。

 

新年度からは、より病気の養生にも気をつけて仕事ができるようになるだろう。ちょっとでも生存期間が伸びてくれるのならいいのであるが・・・。