方向を表す英語の前置詞であるfrom、for、toについて、自分で考えていたことのまとめ。
いずれも矢印でイメージされる前置詞でありますが、それぞれ重きを置く点が違います。
《from》…起点が強く意識された矢印
「~から」という日本語訳でお馴染みのこちらの前置詞は、起点がフォーカスされる性質を持っています。
I'm suffering from a sharp pain in my stomach. (胃がキリキリ痛むんです)
この例文においても、苦しみ(suffer)がどこから来ているのか、つまり起点はa sharp painですよね。
《for》…矢印そのもの=方向性が強く意識された矢印
矢印自体がフォーカスされているため、到達点が定まりきっていないというのがポイント。
I'm looking for my glass... Ah, That's on my head! (メガネを探しているんだけど…、あっ、頭の上か!)
既に発見しているものは探せませんよね?
だから、メガネを求めて、いろいろなところに矢印(for)を飛ばして見てみる=探すとなるわけです。
また、矢印そのものが重要視されているわけですから、こういう使い方もできます。
He looks young for his age. (彼、年齢の割には若く見えるね)
思考というものは拡散しがちなものであります。
ひとくちに「彼が若い」と言ってみても、実際に年齢が若いのか、服装が若いのか、言動が若いのか、と「方向性」はさまざま。
そこで、“年齢を考えると”という「方向性」を作り出すのがforの役割なのです。
ベクトルをつけたしてあげるとでもいえばいいんでしょうか。
《to》…到達点が強く意識された矢印
こちらは、到達点がフォーカスされているので、平たく言えば指差せればOK、なんて感覚に近いかもしれないです。
forについては既に確認済みですから、toとforを比較して考えてみましょう。
He left to London. (彼はロンドンに行った)
He left for London. (彼はロンドンに出発した)
前者は到達点であるロンドンに着いたニュアンス、後者は矢印そのものですから、ロンドンに向けて旅立っている(飛行機にでも乗っているところでしょうか)様子が浮かび上がるようなニュアンスです。
また、toの持つ到達のニュアンスがわかると、次のような見慣れた文も別の姿で捉えられるはず。
I want to get along with him. (僕は彼とうまくやっていきたいんだよ)
wantしているんです。そして、wantの到達点が、to get along with himなんですよ。
to不定詞の持つニュアンスは、到達点、目標、言ってしまえばこれから起こること=「未来」のニュアンスでもあるのです。
なんとなーく書き足りないような気もしますが、此度はこの程度で。