山形Blues Night!
とほほ・・・。暑くて、すっかり根気がない。PCの前にじっとしていられない。帰宅するとエアコンをガンガンにつけてビールをかっくらってゴロリ。あとはな~んもしたくないんだな~これが。ブログ更新していないのを心配して、友達がメールをよこした。ただ怠けとっただけなんです。すんましぇ~ん。 6日。山形は山形市七日町のBar Tarjiに行く。山形盆地の夏は暑い。午後6時前、ちょうど花笠祭りの中日で市内の沿道は見物人で賑わっていた。交通規制前に到着できたのは幸いだった。いったんお店に挨拶して腹ごしらえ。近所の蕎麦どころ。生ビールでのどを潤し、冷たいニシン蕎麦を頼む。程なくお兄さんが深いどんぶり鉢を運んできた。「あれ?温かいの?」といぶかると、なんの、なみなみと注がれたお汁が冷たい。その中にニシンと蕎麦が泳いでいる。な~る。さっぱりとコシのしっかりした食感でした。 店に戻ると、共演の「七色楽団」の二人が音出しをしていた。店主の少太さんが、アンプを調整している。今晩は彼らと僕達三組の演奏。手作りのチラシに“Bar Tarji Blues Night!!”のタイトル。僕達の写真まではめ込んである。ありがたや。早速我々も音響の確認をして待機・・・。待機・・・・・・。なかなかお客さんが現れない。やはり、うっかり花笠の最中に日程を組んでしまったのがまずかったか・・・。ようやっと開演間際に女性の二人連れ。何の気なしに顔を見ると見覚えが・・・。「あっ!バッキー!なんでぇ~?」僕は驚いて声を上げた。「来たんだよぉ。おっかけ、おっかけ」郡山に居るはずの友人が答えた。本当のところは、ちょうど用事があって来たそうな。もうひと方は彼女の先輩のY路さん。心強い味方を得て力が沸いてきた。さらに後からまたひとりお友達が来てくれた。すばらしい! 間もなく、「七色楽団」の演奏が始まった。彼らとは縁があって、三年前の仙台定禅寺ジャズフェスに初参加した時、同じステージに立っていたのだ。あの時も歌とハーモニカの佐藤リュウさんとギターの武田さんのデュオだったのだけれど、ベースとドラムを加えたユニットもあるのだという。ダウンホームなギターの伴奏に、パフォーマンスあふれる歌とハープの音色。明らかに成長の跡がみられる。表現がさらに豊かになっている。ブルースやジャズの要素をうまく取り込んで、大人の日常を小気味良く描く。山形弁丸出しのオリジナルや「農場ワーキン!工場ワーキン!」と叫ぶ“Mojo・・・”の替え歌なんか最高に面白い。ハープのソロでは、女性のテーブルに出向いてサービスすることも忘れない。こなれてるなぁ。最近とみに感じるんだけど、ブルースって、コッテコテの訛りと土の匂いのする地方が似合う。それは人がありのまま存在できる場所に息きづくのだ。東北万歳! 二番手は店主の少太さん。実は初めて聴く。弾き語りは、独白のように心をむき出しにする。背景にその人生が映し出される。聴き手は奥深く引き込まれる。表現としてこんな単純で確実な手段はないのだ。味のあるギターに少ししゃがれた声が良く似合う。自作の詩が、彷徨する少年の純粋さと傷つきやすさを引きずっているかのように切ない。客席で見守る奥様はこれやられたのかな、なんて失礼にも思ってしまった。選曲は、今日のイメージに合わせてブルージーな調子。ロバジョンも一曲披露してくれた。最後にピアノの前に座って奏ってくれたのがトム・ウエイツ。枯らしてしまった声が絶妙に情感をにじませる。やるなぁ。 トリは僕らDEEP BLUE。良い演奏が続いたお陰で、テンションがビンビンに上がっている。我々のバンドの歴史を語るように、起点になったジェイムス・コットンの“Down At Your Vuryin”から入って、ブルースを二曲、“One Meat Ball”でひねって、“Over The Rainbow”でちょっと媚び、後半は元気印でたたみかけた。最近やっと形になってきたマンゴ・ジェリーの“In The Summertime”、看板のレイ・チャールズ“Hallelujah・・・”、そして「私の青空」、「ヘイヘイブギ」。お客様のレスポンスも力強く、いつにない程乗りに乗った。さらにアンコールをいただいて、「エノケンのダイナ」“Alright, Okay,You Win”まで奏ってしまった。 席に戻ると、バッキーが「今日はすごく良かったね。」と褒めてくれた。少太さんもMCで言っていたけど、集まったお客様は少ないながらも、かえって一体感のある密度の濃いライヴになった。そしてその雰囲気はとても気持ちが良かった。間違いなくここ最近にない質の高い対バンだった。またひとつ良い出会いがあった。新しい刺激を受けた。みなさん本当にありがとう。山形まで来た甲斐がありました。また来るからねー。