1年と9ヵ月ぶりの箱根。今回は天候に恵まれた。
 小涌谷のはこね荘を出発して芦ノ湖の南岸を巡り、箱根峠からスカイラインに入って、火山カルデラ稜線のワインディングを走ると直ぐに、左手に大きな山が現れた。晴天の空を背景に、初夏の富士は山頂に残雪を頂いて美しく輝いていた。杓子峠に車を停めて雄大な眺望を楽しんだ。これほど近い位置で観るのは初めてだったのでその存在感に圧倒された。胸のすくような神々しさ、まさに霊峰。しばらくの間、二人で澄み渡る大自然の空気に浸っていた。
 一旦、小涌谷に戻って、お蕎麦を頂いて、強羅行きの登山鉄道に沿うように彫刻の森美術館に向かった。
 野外展示場は思ったほど広大ではなかったけれど、数々のユニークな展示物を目にすることが出来た。嫁は本調子ではなかったので少々疲れたらしく、ほどほどのところで切り上げることにした。

 前回は、最後まで雨にたたられて残念だったが、今回はその分も含めて元が取れた。