ずっと入院中の母の機嫌取りは、いつからか花の盛りを追いかけるお出掛けになった。写真にはないけれど、4月10日の五百淵公園の桜、5月7日の須賀川牡丹園、15日の大桑原つつじ園。写真は29日福島飯坂にある佐藤梨園の薔薇、そして6月19日鏡石は鳥見山公園のあやめ祭り。どれも見頃で美しかった。池坊の教授をしていた母は、花を眺めるのが好きだ。お出掛けした後は穏やかで優しい顔になる。どちらかのお年寄りがつぶやいた「あと何回来れるかねぇ。」と言う言葉が、近頃身に染みる。