三室戸寺は一名「花の寺」とも言われています。
5千坪の大庭園に4月下旬~5月上旬には、20000株のツツジが咲き誇り「ツツジ寺」とも呼ばれ、6月には10000株のあじさいが咲き乱れ、『あじさい寺』とも称されています。
また6月下旬より8月上旬にかけては、蓮が咲き「蓮の寺」とも称されるとのことです。
11月には『三室戸の紅葉』と称せられ宇治の紅葉の名所とのことですが、この日はピークは過ぎていましたが、三重塔付近の紅葉はまだまだ見事でした。
池泉回遊式庭園と枯山水の石庭も綺麗で感心しました。
本堂は修理中で白いシートで覆われていました。
こちらの本尊は厳重な秘仏で、写真も年代などの詳細公表されていないみたいです。
秘仏本尊を模して造られた本尊厨子の前に立つ「お前立ち」像は飛鳥様式の二臂の観音像で、二臂でありながら「千手観音」と称されており、大ぶりの宝冠を戴き、両手は胸前で組む天衣の表現は図式的で、体側に左右対称に鰭状に広がっています。
また、本堂前に狛牛と対面して兎が安置されています。狛犬ならぬ狛兎です。
狛兎は、御影石製で、高さ150cm、幅90cmの巨大なものです。兎は、幅60cmの大きな玉を抱いていますが、玉の中に卵型の石があり、それが立てば願いが通じると云われています。
狛牛には大きく開いた口中には石の玉があり、これを撫でると勝運がつくといわれ、宝勝牛と名付けられています。
狛牛の脇には貴乃花・若乃花の運勝祈願の手形が置いてあります。
若乃花関は平成10年の春場所直前に絵馬を奉納し、見事優勝を成し遂げたとのことです。