興聖寺の次に萬福寺を参詣しました。
駐車場からの途中にも見事は紅葉が見られました。
萬福寺は日本三禅宗(臨済、曹洞、黄檗)の一つである黄檗宗の大本山となっており、1654年(江戸時代)に明より来日した隠元禅師によって建立されました。
重要文化財の総門は、1693年に再建された主屋根の上に小屋根がのった中国風の門です。
隠元禅師が務めたの福建省の萬福寺を模したため、境内はどこまでも中国の雰囲気が漂います。
総門をくぐると右手に放生池、その先に三門があり、三門の正面には天王殿、その奥に大雄宝殿(だいおうほうでん)、さらに奥に法堂(はっとう)が西から東へ一直線に並びます。
放生池や三門付近の紅葉もいい感じでした。
これら諸堂の間は回廊で結ばれていて、天王殿と大雄宝殿の間をロの字状に結ぶ回廊に沿って右側(南側)には鐘楼、伽藍堂、斎堂があり、左側(北側)には対称的な位置に鼓楼、祖師堂、禅堂が建っています。
回廊沿いの紅葉も見事でした。
斉堂(食堂)前に吊るされた 大きなとぼけたような開ぱんは、叩いて儀式や行事を知らせるもので、この魚のようにしっかり目を見開き、修行を行うように諭していると言われています。
開ぱんは木魚の原型と言われ、「開版」、「魚梆」、「飯梆」などと書いたり、「魚板」、「魚鼓」、「木魚鼓」、「邦」などいろいろな呼び方があるみたいです。
法堂の脇の丸窓からの紅葉も良かったです。
こちらのお寺は全体に鷹揚な感じで、駐車場も最初の90分500円ですが、裏口から出入りが可能でただ出ないでくださいの張り紙があるだけでしたし、拝観料も500円ですが、脇から自由に入れますが、ここにも張り紙で受付をしてくださいと書いてあるだけでした。
また堂内にも写真禁止とかの標示も無く、ご本尊などしっかり撮らせていただきました。