延暦寺は比叡山の山内にある約150ほどの堂塔の総称ですが、大きく地域は三つに分かれています。
東を「東塔(とうどう)」、西を「西塔(さいとう)」、北を「横川(よかわ)」の三つに区分して、これを三塔と言い、それぞれに本堂があります。

ただ、東の東塔が延暦寺の発祥の地であり、比叡山の総本堂である根本中堂があるため、東塔だけを参拝する方が多く、西塔や横川を参拝する方は少ないようです。

時間の関係もあるんでしょうが、拝観料には3地区分含まれていますし、ちょっと勿体ないです。

横川の次に西塔を参拝しましたが、参拝客は数組いるだけでしたので閑静な境内をゆっくり拝観できました。

京都日記 世界遺産 ときどき名古屋



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参道を進むと、「にない堂」が見えてきます。

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常行堂と法華堂を繋ぐ渡り廊下をてんびん棒にして弁慶がかついだという伝説から「弁慶のにない堂」と呼ばれます。

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同じ形をしたお堂が廊下によって繋がっており、正面向かって左が、四種三昧のうち、常行三昧を修す阿弥陀如来を本尊とする常行堂、右が法華三昧を修す普賢菩薩を本尊とする法華堂です。
これは、法華と念仏が一体であるという比叡山の教えを表しており、お堂が渡り廊下でつながっている理由もそこにあるみたいです。

にない堂の渡り廊下をくぐると、石段の下に老杉の木立とともに堂々と佇む釈迦堂(転法輪堂)が見えてきます。


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延暦寺に現存する建築中最古のもので、近づくとその風格に圧倒されます。


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もとは三井寺の園城寺の金堂でしたが、信長の焼討ち後、秀吉が文禄四年(1596年)に西塔に移築したもので天台建築様式の代表とされる鎌倉時代の建物です。


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