無茶振りどんとこい

片足引きずった老犬と、太り過ぎてほちほち歩く老犬を連れて春の暖かさを満喫していたら





せいらんさぁーん



近所の家の駐車場から可愛らしい女の子達が姿を表した






老犬とはいっても万が一の事故が起こってはいけないので愛犬を女の子達から遠ざけつつ笑顔で返事を返す





こんにちはー。



すると女の子達から

あのね、せいらんさんなぞなぞ出して






可愛らしい笑顔でシールシートを見せながら無茶振りされた中年おばさんな私




脳内で
『謎々   なぞなぞ?』




『「ミカンがふっとんだ?」的な?
いやこれダジャレ!ていうか「布団がふっとんだ」?』





不意に言われると思い浮かばずに視線をあちこちへさ迷わした。

ヒントはないのか…






すると赤ちゃんの頃からずっと成長を見守ってきた女の子が





三輪車に似てるもの～



と言ったので、三輪車系(?)のなぞなぞを言えってことか!?!?




ちょっと無茶振りに振り回されていたら



女の子は顔を自転車に向けて顎でふぃふぃと自転車を指示しだした




じ、……自転車?
(自転車で謎々出すんかな?)




ゆっくり問いかけるように女の子へ「自転車」と答えたらいきなり満面の笑みを浮かべて




正解～


といわれてシールをペタリ





あ、ありがとう



笑顔でお礼をのべて女の子達に別れを告げ犬の散歩を再開した私。






クイズを出してくれとオネダリされたのでは無くて、クイズを出すから答えてねって事だったんだと後から気づいた





今日は暖かい日差しで
ほっこり陽気






ふいに近所の可愛らしい女の子達から笑顔をもらって幸せな気持ちになれたせいらんなのでした。


ペタリ