音楽療法と感覚統合 ~「音楽は感覚刺激!」~

音楽は楽しいだけではありません。
ねらいを定めて用いると、子どもの行動を良い方向に導くことが出来ます。


感覚統合と音楽について
子どもは元気に動き回るものです。しかし最近は、集中力が続かなかったり、落ち着きがないなど、多動な子ども達が増えています。それは、感覚のはたらき方に原因があるのかもしれません。

感覚は5感以外にも、力の固有覚や動きの前庭覚があり、それらは例えば運動や学習に重要な役割を果たしています。ただ感覚の感じ方は人によって違います。非定形発達の子ども達は、感覚の感じ方が極端に敏感または鈍感なことが多く、そのために感じる不快感を何とか和らげようとして、落ち着きなく動き回ったり、人や物を叩いたりすることがあります。
 
例えば、人を叩いたり物を壊す行動が、固有覚刺激を求めて起こるものならば、同質の刺激を人や物でなく、楽器を叩くことで提供できます。それにより悪い行動が音楽を通した良い行動に変わり、刺激が十分に入力されると問題行動は減少していきます。

つまり多動行動は、子どもに適した感覚刺激を提供することで、抑えられる場合があるというわけです。また、例えば胎教など音を通した子育て法があるように、感覚は子どもの成長に重要な役割を果たします。その点、音楽は、太鼓を叩くと音だけでなく振動も伝わってくるように、様々な感覚刺激を生み出します。ですから、ねらいを定めて使うと、子どもの成長に役立てることができます。

音楽療法とは?
音楽療法とは、音楽を使って様々な日常生活上の問題の解決にあたることです。例えば、笛を吹くことで呼吸機能を高めたり、音楽に合わせて体を動かすことで身体機能を高めたり、音楽を聴くことで情緒の安定を促したりします。

ホリスティック音楽療法の会
ホリスティック音楽療法の会(HMT)は、支援の必要な子ども達への音楽療法やトーンチャイムの音楽活動、また保護者および教育や療育にたずさわる方々へ講習会を行うなど、感覚統合をもとにしたユニークな活動を提供することで、子どもたちの成長をサポートしています。


活動内容・講演会などの詳細は、随時更新中の

Facebook:音楽療法と感覚統合のページ


で確認できます。また、音楽療法や感覚統合についての質問や、活動に関するお問い合わせもFacebookの〈メッセージ〉・〈投稿する〉からご気軽に!

 

テーマは「発達障害の当事者から学ぶ-個々の特性を活かした支援のために-」です。

発達障害について学ぶことは大切です。しかし当事者でなければ分からないことを知らないことには適切な支援は行えないでしょう。今回は当事者の生の声を聞き、その凸凹を専門的視点から理解し、多様な支援について知るための機会にしたいと思います。発達凸凹について新たな発見があるかもしれません。


日時:2024年6月2日(日) 13:30~16:40
場所:Zoomによるオンライン開催 ※後日見逃し配信あり
講師:笹森理絵(神戸市発達障害ピアカウンセラー・精神保健福祉士・社会福祉士)
   丸田千津(作業療法士・tomoni教室代表)
聞き手:柿﨑次子(HMT代表・桜美林大学非常勤講師)
申し込み期限:5月26日(日)
参加費:HMT正会員1,000円 賛助会員・一般2,000円

申し込み方法等の詳細は添付チラシをご覧ください。

申し込みフォームはこちら →  https://forms.gle/PN6UoLZS2T2uKvu46