日本、そして
世界中をも揺るがす
未曾有の大災害が起こり、
良くも悪くも
言葉が持つ力に
何度も驚かされました。

そしてそのような中での
自分が吐き出す言葉の
微力ながらの影響というものに
少しばかり
臆病になっておりました。

気付かないうちに
誰かを傷つけてしまうのが
怖かったのかも知れません。




しかし、今の
このような状況の中だからこそ
私一個人としての感性や
日々の何気ない生活や出来事に
自分自身もっと関心を寄せ
そこから生まれる様々な感情を
何よりも自由で、それ故に
何よりも不安定な言葉に乗せながら
愉しんでゆくべきでは
ないかと感じたのです。




確かな思いは、世界を変えられる。
規模の大小は別にしても。






















落ち込んでちゃいけない。

今こそ前を向いていこう。




Go To The Future-STIL0354.jpg




久しぶりにカーテンを束ねた

だらしなく弛んだ
この気持ちと一まとめにして








そのそばに吊り下がる千羽鶴





かつて微かな一筋の希望を託した
色とりどりの千の翼たちは

もはや力なく埃を被って


何も言わず
ただ残酷に僕を眺める









手に取った
その紙屑という名の鳥達に

このやり場のない悲しみを
ぶつけそうになった僕は






きっとこの世界で一番卑怯な
醜い醜い家鴨の子だ


















 『 どうして? 』
























窓から飛び込む春の陽射し



鼓膜を揺らす
底抜けに明るいロック



鳴り響くクラクション



僕を呼ぶ電話のベル





隣で何も言わずただ微笑む君





















燻り立ち上る白い煙と共に



全て天に届けばいい








全て君に届けばいい







悲しみの終着点は

喜びへの執着さ












天からのびた
蜘蛛の糸のようなこの言葉を
必死に手繰り寄せ
よじ登るように

今日も私は邁進します。







感謝。