2018/3/13

 

3月1日からまだ噴火がつづいています。溶岩の流出が止まりません。

今日と一昨日の写真です。

http://www.data.jma.go.jp/svd/volcam/data/volc_img.php

 

 

謎解き(2)では新燃岳がなぜ3月1日に噴火したのかをたまたま和歌山県南方沖の深発地震からのプルームの流れを2015年4月1日の三重県南東沖M6.5地震を励起したと考えた三宅島近海の深発地震からのプルームの流れと同じにしたところまでを話しました。

 

まずは、和歌山県南方沖の深発地震のことから

 

深発地震の整理(いつ頃に浅発地震を励起するのかを標準的なプルームの上昇速度から計算している)をしていて、和歌山県南方沖の深発地震からの浅発地震が昨年11月から発生しているはずだけれど、どこで地震を励起しているのだろうと分からないでいました。

 

三重県南東沖M6.5地震を励起した三宅島近海の深発地震からのプルームの流れと和歌山県南方沖深発地震のプルームの流れを同じにしてみしました。

すると、400㎞を超える深発地震からのプルームは九州を越えて東シナ海で地震を励起しているようになりました。ところが、九州地殻に沈み込んだフィリピン海プレートがあって先に進めず、プレートに衝突すると考えました。(地図の青い点が深発地震、赤い点がプレートに衝突した時の地震)

 

 

謎解き(1)で述べましたように、新燃岳の周りで3月1日に噴火させるような深発地震がなかったことから、和歌山県南方沖と隣の三重県南東沖の深発地震を加えて新燃岳噴火日時を計算すると、3月1日から噴火する可能性のある結果になりました。

 

新燃岳付近の浅発地震が気象庁震源リストに載っていませんので噴火するとの計算はできませんが、これらからのプルームの上昇速度は標準速度比で1.019です。

和歌山県南方沖の深発地震の震源深さは400㎞クラスです。これを模式図で示すと数のようになります。

 

 

発生から噴火まで408日、1年1か月と12日かかっています。移動距離は516㎞で、水平方向の速度は1.26km/dayということになります。

 

マントルの滞留速度は年間十数センチメートルと言われていますので、信じがたい速度です。

 

なんだか、いつも批判している熱移送説の埼玉大学角田名誉教授に似てきました。

不思議な感じがしています。

 

地震データを見るとプルームは10日20時頃に届き、次は17日未明になります。

10日の後ダレが今日あたりまで続いたものと思っています。

 

謎解きは一旦終わりますが、この考えが実際の火山活動と調和しているのか見届けたいと思っています