ドライブ中に自分のプレイリストも飽きたなと思い、
ミュージックアプリの「平成のヒット曲」というプレイリストを流してみた。
そこで出てきたDragon Night
一気に思い出が蘇る。
昔働いてた職場で、他部署ではあるものの一緒に仕事をしていた上司がセカオワがとても好きで聞いていた。
その頃は歌詞の意味なんて考えずただのBGMだったのだが
ふとふと「あの方お元気かなぁ」などと思いだしつつ、
そういえばあの方が好きだったこの曲たちの歌詞はどんなだろう
と初めてDragon Nigthの歌詞を読んでみた。
・・・こんなに壮大な曲だったのか。
その歌詞の言わんとすることは世界スケールのことからほんの身近な自分の些細なことまで当てはめる事ができるし
おそらく叶わないかもしれないことをもしもの奇跡で叶ったら・・・
という概念を表現するその比喩が絶妙だ。
直接フレーズでは全くないから如何様にも解釈ができる、でも、伝えたいことの概念は伝わる。
こちらの心の持ちようでその曲がどういうふうに自分の琴線に触れるか変わるのもこういう歌詞の醍醐味であり、
完全にリピート沼にハマる曲である。
邦楽でここまで感動を覚えたのは十数年ぶりかもしれない。
実は渡航してから世界情勢も日本情勢も激動し、ただただニュースを見るだけで何もできない自分としては
共感疲労というか、ニュースを見るだけで蓄積疲労し鬱っぽくなってしまうという現象に見舞われていた。
日本にいたって何かできるわけではないのだけど、
少なくとも仕事をして、社会とつながり、社会から些細な充実感を得ることができていた点でまだ気は紛れていたのだ。
そんな状況に「もしも奇跡が起きたらこんなふうになるね・・・」という概念は本当に心に沁みたのだ。