昔、神様のために機織りをしていた織姫と牛飼いの彦星が恋に落ちました。結婚した2人は愛し合うあまり、仕事を怠けてしまいました。これに怒った神様が、天の川の両岸に2人を引き離してしまいました。
織姫が悲しんでいる姿を見た神様が、1年に1度、七夕の夜だけ2人が会うことを許しました。
これが七夕の始まりと言われています。
また、機織りが上手な織姫にあやかって人々が裁縫の上達を願うようになったことが、七夕に願い事をする由来とされています。
笹の葉に飾りつけを行なうのは「笹の葉が神様の拠り所と考えられているから」といわれています。
神様に見てもらえるように、短冊や願いを込めたさまざまな七夕飾りを飾るようになったとされています。
七夕飾りの種類は以下の14種類あります。
短冊、千羽鶴、輪つなぎ、吹き流し、巾着、くずかご、網飾り、ちょうちん、星飾り、扇つづり、すいか、貝つなぎ、三角つなぎ、紙衣
14種類の七夕飾りの意味
🔳五色の短冊
短冊はもともと「青・赤・黄・白・黒(紫)」の五色が使われていました。
これは古代中国の陰陽五行説の考え方に由来しています。
陰陽五行説とは、自然界のすべてのものは「木・火・土・金・水」の5つに当てはめて説明できるという考え方です。
短冊それぞれの色を陰陽五行説に当てはめると以下のような意味があるといわれています。
【青(木)】人間力を高める
【赤(火)】祖先や親に感謝する気持ち
【黄(土)】人を信じ、大切に思う気持ち
【白(金)】義務や決まりを守る気持ち
【黒(水)】学業の向上を願う気持ちを
🔳千羽鶴
一般的には平和の象徴やお見舞いなどを目的に飾られることが多い千羽鶴ですが、七夕では「長寿祈願」として飾られるようです。
これは鶴が長寿を象徴しているのに由来すると言われています。
🔳輪つなぎ
輪つなぎは、星が連なる天の川を象徴していると言われています。
また、「つながる」という言葉から連想されるように、人とのつながりや夢が続いていくことを願って飾ることもあるようです。
🔳吹き流し
吹き流しは、織姫に備えた五色の糸を表していると言われています。そのため、織姫にあやかって「裁縫の上達」を願って飾られていたようです。
また短冊と同じ五色が使われていることから、魔よけの意味もあるとされています。
🔳巾着
巾着は「金運アップ」や「無駄遣い防止」など、お金に関する願いを込めて飾られる七夕飾りです。
より金運を高めたい場合には、黄色や白色の紙を使って作った巾着を飾るとよいとされています。
🔳くずかご
七夕飾りを作る際に出た紙くずをかごに入れて飾ることで「物を粗末にしないように」といった気持ちを育む意味があるようです。
また、「整理整頓が上手くなりますように」といった願いを込めることもできます。
🔳網飾り
網飾りは漁師が漁に使う網を表しており、「豊作・大漁」「食べるものに困らないように」といった願いを込めて飾られると言われています。
また、網が魚をすくって引き寄せることから「幸せを引き寄せる」といった意味もあるようです。
🔳ちょうちん
七夕飾りにおけるちょうちんには、周囲を明るく照らすことから「魔よけ」の意味があるとされています。
また、「神様が読みやすくなるように、短冊に書かれた願い事を明るく照らす」といった意味も込められているようです。
🔳星飾り
星飾りは、「願いが天高く届くように」という意味が込められた七夕飾り
🔳扇つづり
畳んでいるものを広げる様子から、扇つづりには「未来が開いていきますように」といった意味が込められています。
🔳すいか
夏が旬であるすいかには、豊作を願う意味があるとされています。
🔳紙衣(かみこ)
紙衣には、「裁縫の上達」や「着る服に困らないように」といった願いが込められています。
また、人形にして飾れば厄除けや身代わりの意味もあるようです。
🔳貝つなぎ
貝つなぎは、「海の恵みをたくさん受けられるように」といった願いが込められた七夕飾りです。
🔳三角つなぎ
三角つなぎには、「織姫のように裁縫が上手になるように」という意味が込められています。
皆さんいかがでしたでしょうか?
今年は、お天気に恵まれて織姫と彦星無事に逢えそうですね。皆さんも夜空を眺めてみてはいかがでしょうか?
皆さんに幸せ訪れますように
ケロケロ