佐瑠女(さるめ)神社。

猿田彦神社の境内にある神社である。


祭神は天宇受売命(アメノウズメノミコト)である。歌舞、神楽、俳優、技芸、鎮魂の祖神とされる。


天岩戸の天照大神の神隠れの際に、岩戸の前に桶を伏せ、その上で足を踏み鳴らしながら、胸や下半身をさらけだして踊りはじめた。(ハッチャケてるなー)。それを見た八百万の神々は大笑いし、その声は高天原に響き渡ったそうな。


このことから、歌舞の始祖であるだけでなく、芸人やコメディアン、俳優の祖であるとされ、広く芸能の神様と言われるようになった。また福の神やお多福、おかめ等と称されることもあるそうな。




いろんな芸能人が信奉しているね。






天孫降臨の時、瓊瓊杵命(ニニギノミコト)が天降ろうとすると、高天原から葦原中国の間を照らす神が行手を阻んだ。天照大神と高木神は、アメノウズメに、あなたがあのひと誰か聞いて来なさいと言った。ハッチャケ娘のアメノウズは、乳を見せつつ笑いかけながらセクシーに名前を聞いたという。その葦原中国を照らす神が、猿田彦神であった。それ以来、猿田彦神は顔が赤いのである(すみません、嘘です)。道案内をするために迎えに来たと猿田彦神は言ったという。


アメノウズメは瓊瓊杵命に随伴して天降りした。アメノウズメは猿田彦神の名を明かしたことから、その名を負って仕えることになり、猿女君(さるめのきみ)の称号を授けられた。一説には、猿田彦神の妻となったとされる。ということで、さるめ神社なんですね。


アメノウズメの子孫が、猿女君という氏族で、古代より朝廷の祭祀に携わって来たとされる。


手塚治虫の火の鳥、その黎明編では、猿田彦やウズメが出てくる。改めて読んでみたいと思った。


アメノウズメは天津神と国津神の仲を取り持ったことから、様々な良縁を結ぶ神様としても信仰が篤い。芸能の神であるが、この神様を信仰すると、脱ぎ芸になるんじゃないかと思ったりもする。


佐瑠女神社

三重県伊勢市宇治蒲田2-1