松尾修三のコレ知ってます?http://www.koreshittemasu.com/
『意味を間違えやすい言葉』
言葉の意味って一人歩きすることもあるんですね。私はほとんど間違って理解してましたが勉強になりました。
・「青田刈り」と「青田買い」
卒業前の学生に対し、企業が早い時期から採用内定を出すことは、正しくは「青田買い」といいます。「青田」は、稲がまだ実っていない田の意味で、「青田刈り」は、昔の軍事作戦の一つで、敵が兵糧不足になるように、敵地のまだ青い田を刈り取ってしまうことを指していました。したがって、いくら早い段階の採用内定とはいえ、「青田刈り」の言葉を使うと、まだ実る前の役に立たない学生を採用するという失礼な意味になってしまいます。
・「意思」と「意志」
「意思」は、自分の思いや考えのことで、「意志」はそのうちでも、何とかしたいという積極的な心の持ち方を意味します。ただ、法律用語としてはすべて「意思」を使っています。
・姥桜(うばざくら)
「しょせん私は姥桜・・・」なんてセリフをどこかで聞いたような気がしますが、この場合は「しょせん私は、盛りを過ぎた女・・・」というような謙遜の意味で使っているのでしょう。しかし、「姥桜」の本来の意味はそうではなく、娘盛りを過ぎても美しい女性のことで、誉め言葉なのです。
・「伯父」と「叔父」
どちらも父母の兄弟ですが、「伯父」は父母の兄および父母の義理の兄(父母の姉の夫)を指し、「叔父」は父母の弟および父母の義理の弟(父母の妹の夫)のことをいいます。
・「元日」と「元旦」
「元日」は、1月1日という意味で、「元旦」は元日の朝という意味です。したがって、「1月元日」とか「1月元旦」と書くのは、二重表現となり誤りです。また、「元旦の午後に会おう」という言い方もおかしいことになります