今日も一応、般若心経は2ページほどやりました。
でもって、ウィルスチェックが入っていたので、PCが使えない時間が多かった分、それらにゆっくりと時間をかけてやってて……ふと思ったこと。
あっ、宗教のはなしではありません、念のため。
これをやってるって言うのは、一つに「筆ペンの練習」ってのも入ってるわけですよ。
筆ペンって、イマドキ年に一回、年賀状にしか使わないって人も少なくないかと思うんですが、私の場合は職場で応援に入った場合に、時々使わなきゃいけなくなる。
とくにこの時期中元があったりするもので、基本職場には「ワープロののし」が書けるように用意はしてあるんだけど、ワープロに入っていない字なんていうのも、人名には少なくないわけで、最後の手段はやっぱり手書きってことになる。
で、幸いにして、というか、光栄なことに、というか……
呼んでいただくこともままあります。
が、これがまた曲者で。
当然「呼ばれる」ってことは「そこに書ける人間がいない」から呼ばれるわけです。
当然「みんなの視線」は私の手元に集中するわけです。
そのプレッシャーの中、お客様にも、私の手元に集中している人たちにも「ほっ」としてもらえるくらいの字を書けなきゃいけないわけです。
だから一番嬉しいのは、そのプレッシャーの中、自分なりに「なんとか行けたかな」という字が書けて、お客様に確認してもらって「ありがとう」とか「忙しいのにすみませんね」と声を掛けていただくことだったりするわけで、その瞬間を目指して、毎夜般若心経なんかで心を落ち着けがてら練習を重ねてるわけです。
だって、書かなかったら、あっという間に字が堕落するんです。
見るも無残な字で、お客様も「ありがとう」とか言いつつも微妙な表情だったりすると、その日はしばらく心臓がドキドキしてしまうんです。
でね。売り場の子に言うわけですよ。
「練習しなよ」って。
私みたいに応援で呼ばれたときだけってわけじゃないわけですよ。
むしろ彼女たちは常に臨戦態勢、のはずで。
で、練習はしてるみたいなんですが、なかなか「じゃあ私が」とはならないみたいで。
「まだまだ、全然です」「人様に見せられる字じゃありません」って。
それが……普通ですよね。私だって、書き始めの頃は(ってか今だって逃げられるものなら逃げたい。でも、わざわざ呼ばれるからには、逃げたらもっとお客様を待たせたり、他の誰かを探したりしなきゃいけなくなるのが分かってるから、踏ん張ってるんです)泣きそうな思いで書いてました。
何度もお客様に
「もう少し上手く書ける人はいないの」
って言われました。
「申し訳ありません、ここでは私くらいしか」って頭を下げるたびに「上手くなりたいなぁ」って思ってました。
今でもちゃんとならった訳じゃないから、本当にちゃんとやってる人よりは、全然ヘタクソで、ちゃんとやってる筆耕さんがこられたら、自分の苦手な字を習ってたりしてるんです、空き時間に。
が……ここからが、今日の本題。
その売り場ではなく、うちが委託を受けてレジを管理している売り場の、レジ担当の女の人が、誰かに見せて確認したり、許可を得た(正式に許可を必要とするわけではないのですが、普通上記のような状態なので、複数の人から「これならいいんじゃない?」という感じの言葉を貰ってから、実際に本番の表書きを手がけるようになります)わけではないのに、表書きを書いてたらしいんです。
で、昨日。
その委託先の店長が、短冊を持ってきました。
「うちに来てもらってる○○さんが、こんなのしを書いてるんですが、これはマズくないですか?」と。
うん、一文字一文字は、そこまでヘタではなかった。でもね、のしには色々決まりがあって、バランスってものもあるんですよ。それ、知らなかったのかな(汗
それを見たO課長、蒼白。すぐに教育担当から「もうあなたは書かないで」と指示が行った模様です。
「書いてみよう」と思うことは、すごくいいことだと思う。
でも、自分の書いたのしを見て、彼女は何の疑問も持たなかったんだろうか?
あるいは……「まぁ、私ってなんて上手!」とか、思ってたんだろうか。
どっちにしても、客観性を欠いている判断だと思います。
てなことを思い出していたわけですよ。
不必要に自分に自信があったのかな?
「誰かにチェックしてもらったほうが良いのでは」とか、考えなかったのかな?
聞いたところ、売り場の女の子たちは彼女が書いていることは知っていたみたいです。
時々字が変なこともね。でもその子たちは、自分より先輩で年上の彼女に「この字汚いですよ」とは言えなかったらしい。
何も言われないから、これでいいんだと思ってたのかな?
自分より後から入った年下の女の子がケチをつけないからと言って、あれでいいと思ってたのなら、まさしく不必要な自信過剰ぶり。
普通、自分で自分の能力に満足するなんてことは、ないもんだと思ってました。
少なくとも私は未だに自分の字をそんなにきれいだとも、自信を持ってもいないから。で、それは私の師匠的存在の方も、「ここが気に入らない」「あぁっ、これ、ダメ」とか時々言ってたので、そんなものだと思ってた。
でも、彼女は自分の書いたのしを「書きました~♪」って感じで持ってきてたらしいから、それなりに自信があったんだろう。
なんだかね。
時々、たいしたことのない資格を持ってる人が妙にその資格を取った時の苦労話とか、県下で50人くらいしか持ってないんだとか自慢する場面に出くわしたりしますが(うちや隣の県下で50人て、そんなに大した資格じゃないと思うけど。県下で5人ならいざ知らず)、そういうことをちょっと思い出しました(苦笑)