先週、野田首相が突然衆議院の解散に踏み切ったことには驚きました。
年内中の解散はあるかと思いましたが、もっと先のことかと考えていました。
これにより、政界は一気に慌ただしくなってきました。
総選挙がすぐ目先に見えてきたので、急ピッチに準備する必要があるからです。

総選挙で台風の目になり得るのは、日本維新の会と太陽の党でしょうか。
太陽の党は、元東京都知事の石原慎太郎氏が立ち上げた新党です。
この両党は政策面で相容れない点が多く、合流するのは難しいと思っていました。
それが総選挙の流れを受けて急転直下、両党が合併するということになりました。
日本維新の会が存続して、石原氏が党の代表になるということのようです。

参考↓『石原氏「第3極では駄目、第2極に」維新と合併』
http://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/2012/news1/20121117-OYT1T00647.htm

(以下、記事の一部)
太陽の党共同代表の石原慎太郎前東京都知事と日本維新の会代表の橋下徹大阪市長は17日・・・両党の合流を発表した。
太陽の党は解党する。合流後の党代表に石原氏、代表代行には橋下氏がそれぞれ就任した。維新の会は・・・衆院定数の半数(240人)を超える候補者を擁立する方針で、民主、自民両党に対抗する勢力を確保したい考えだ。
幹事長には松井一郎大阪府知事、国会議員団代表には平沼赳夫元経済産業相が就いた。
記者会見に先立ち、石原氏と橋下氏は大阪市内で会談し、中央集権体制の打破を掲げた上で、消費税の地方税化、道州制の実現、脱原発依存を念頭に置いた新しいエネルギー需給体制の構築、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉への参加、企業・団体献金の禁止――など8項目を盛り込んだ政策合意文書に調印した。合意は、維新の会の政策をベースとしており、石原氏が歩み寄った格好だ。
・・・日本維新の会は石原氏も出席して全体会議を開き、太陽の党との合流を承認した。衆院選の1次公認候補として47人を擁立することも発表した。
石原氏は全体会議で「第3極では駄目だ。第2極にならなきゃ駄目だ。自民党と公明党の政権が続いたら、また同じことだ」と述べ、選挙後の政権の枠組みづくりで、キャスチングボートを握ることを目指す考えを表明した。橋下氏は「都政や国政で実績を出した石原総大将が我々のリーダーになったのだから、あと1か月、死にものぐるいで戦って根本を変える」と決意を強調した。


個人的な印象ですが、日本維新の会も数合わせの政党になってしまったように思います。
特に、石原氏の政治理念に関する不信感がどうしても残ってしまいます。
減税日本の河村市長は、直前まで合流という方向だったのでかなりのダメージでしょう。
こういう人物をリーダーにして、本当に日本維新の会は大丈夫でしょうか?

この総選挙では、民主党はおそらく大敗することになるでしょう。
そして、自民党と公明党が政権を奪い返すという流れになっていくかと思います。
しかしながら、自公連立は嫌だと考えている人も多いのではないでしょうかね。
そう考える有権者が、第三極に票を投じる可能性は十分にあり得る話しです。
日本維新の会がその受け皿になれるかどうかは、かなり微妙な感じです。
そうすると、結果がほぼ見えてくるということになるかと思います。

何れにせよ、総選挙まであと1ヶ月ということになります。
それまでの期間に、各政党の色々なことが見えてくるかと思います。
我々有権者は政治家の都合の良い言葉に騙されず、慎重な判断をしなければなりません。
投票日までは時間があるので、じっくり考えて後悔しない選択をしたいと思います。